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レポート・コラム

【JTB海外駐在員コラム】ベトナム(ホーチミン)編

国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。

今回は、ベトナム(ホーチミン)からのコラムをお届けします。



【日系企業の現状】
ホーチミン日本商工会会員企業数は年々50社以上の規模で増えており、2016年4月現在824社が加盟しています。2015年10月時点での統計では、ASEAN日本商工会議所連合会会員企業数においてベトナム全土はタイに続く第2位の1510社を記録しました。TPP発効を見据え縫製・繊維産業の投資が増えており、フィリピン、バングラデシュに続く「人件費の安さ」、「安定した政治・社会情勢」、「市場規模・成長性」が投資の大きなメリットとして評価されています。

新たな業界としては化粧品業界が近年脚光を浴びています。ベトナムも徐々に一人当たりの所得が増え、美容や健康にも気を遣うようになってきています。

また、2015年のハノイ・ノイバイ空港国際線新ターミナルや空港と市内を結ぶ高速道路建設など、日本のODA支援によるベトナムの社会・経済支援がこれまで多岐にわたり行われてきました。2020年にはベトナム初の地下鉄(日本の建設会社が受注)の開通が予定されており、サイゴン川沿いのエリア(2区)では現在新都市建設のラッシュとなっています。

【ハノイ、ホーチミンの性質の違い】
首都ハノイ(北部)とホーチミン(南部)には、企業の性質ばかりでなく、人々の性格や習慣も異なります。基本的にハノイはベトナム戦争での南北分裂を受け、社会主義の風潮が現在も強く、首都であるため政府関連の施設や、各企業の本社機能が置かれるケースが多いです。一方ホーチミンは、各企業の販社が多く、ベンンチャー企業や中小企業の進出も北部に比べて多い傾向にあります。

人々の性格としては、「稼いだお金を何に使うか?」と言う問いに対し、ハノイは「貯金して、貯まったら良い性能の大きな冷蔵庫を買う」、ホーチミンは「稼いだその日に全てを好きな事に使い果たす」という答えに分かれると言われます。ハノイは勤勉、真面目、堅実派、一方ホーチミンは欧米的、社交的、革新派(新しいもの好き)といったイメージです。

【食事事情】
ベトナムの日本食事情は近年急激に成長しています。ベトナム国内の外食店27.5万店舗の情報を掲載するウェブサイト「Foody.vn」では、ベトナム全土で約700店の日本食レストランが登録されており、その数は年々増加傾向にあります。日本人オーナーの居酒屋、定食屋、ラーメン屋、うどん屋、寿司屋、串揚げや、焼き鳥屋、なんでも揃っている上に味も日本クオリティー。値段も日本と同じかやや安いぐらいです。

昔フランス領であったこともありフランス料理はもちろんのこと、イタリアン、コリアンフードも充実しています。
ローカルレストランでは、何と言ってもビールが安く1杯約150円で飲めるのは駐在員にとって嬉しいところです。

また2016年7月に開業した高島屋には日本式のデパ地下が誕生し、さらに日本クオリティーの食へのアクセスが充実しました。

■ラピタ事務局 TEL:03-5909-8091 FAX:03-5909-8110
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