【マレーシアレポート】2014年2月17日開催 マレーシア・ハラルマーケット・ビジネスマッチング報告書(簡易版)
報告者:株式会社JTBコーポレートセールス
第五事業部 日本企業海外進出サポート「LAPITA」推進担当マネージャー 石毛 照栄
ハラル認証を取得する企業は、シャリア法(イスラム法)について理解し、ムスリムの雇用、社内に専門知識を備えたスタッフによるハラル委員会を設置し、ハラル認証取得後も運営管理を確立させる必要があるなど、非イスラム国である日本において、非ムスリムである日本人がハラル認証を取得することは容易なことではありません。
また、ハラル認証制度はイスラム諸国(インドネシア・トルコ・アラブ首長国連邦など)において統一されていません。従って、貿易においてはその輸出先が認可したハラル認証を取得していない限り、相手国にハラル商品として輸入されることはありません。
そこで、ハラルマーケットに対する製造業におけるスピーディーな展開を支援するため、現地企業のインフラ、ノウハウ、ネットワークを活用することを通じて、主に「投資(合弁、OEM,技術提携/提供等)」の面で中小企業の海外進出支援をするこの商談会を企画致しました。
この1日商談会イベントはHDCなどマレーシア政府機関と連携し、現地ハラル商品製造企業約5,000社の中から、参加日本企業とのマッチングをコーディネートし、1 社当たり最低5 件の商談をセッティングするだけでなく、マレーシア政府機関による最新ハラル情報提供や政府機関との対話(ディスカッション)、ネットワーキング構築の機会を創出しました。
実施概要
2014年2月17日(月)、クアラルンプール、マレーシア
主催: 株式会社JTBコーポレートセールス
HDC(ハラル産業開発公社)
後援: マレーシア投資開発庁 東京&大阪事務所
独立行政法人 中小企業基盤整備機構
一般財団法人 食品産業センター
一般社団法人 日本技術者連盟
株式会社インクグロウ
日刊工業新聞社
日本商工会議所
1日商談会イベントのポイント
・HDC グローバルハラルサポートセンター訪問
・マレーシア政府機関・HDCによる「ハラルマーケットマレーシアの戦略的アプローチ」をテーマとしたセミナー
・マレーシア政府機関とのワークショップとディスカッション
・現地ハラル製造企業等との商談会(各企業最低5社)
・マレーシア現地企業、マレーシア政府機関、マレーシア現地銀行、日本公的機関、マレーシア進出済日系企業とのネットワーキング構築
HDCグローバルハラルサポートセンター訪問
HDCによって設立されたこのセンターは、ハラルマーケットへ投資者(個人・企業)及びハラル商品消費者向けに最新の情報を提供するだけでなく、実際の投資者に対しては進出後の貿易を促進する為の多種にわたるサービスまでも提供することを確認致しました。
開会式&セミナー
HDCのMs. Norhariti Jalil, Vice President, Operationより開会のご挨拶をいただき、
Ms. Iswarni Salleh, General Manager, International Business Linkages より
「ハラルマーケットマレーシアの戦略的アプローチ」をテーマとしたセミナーを実施しました。
ラウンドテーブルディスカッション
マレーシア政府機関・HDC, JAKIM, MIDA, MATRADE方々と、ハラル認証、マレーシアのイニシアチブ、ハラルマーケット参入戦略等に関する自由討議、質疑応答等のセッションとして、オープンディスカッションができる機会を創出しました。ディスカッションは白熱し、90分の時間が足りないほどでした。
ビジネスマッチング
マレーシア政府機関と連携のもと、現地ハラル商品製造企業約5,000社の中から、参加日本企業とのマッチングをコーディネートし、1 社当たり最低5 件の商談をセッティングしました。
このマッチングを通じてリアルなビジネスに繋がる可能性が見えてきた日本企業様もいらっしゃり、商談後、すでに各企業ごとに真剣な交渉が進んでおります。
カクテルパーティー&ネットワーキングディナー
1部はマレーシア現地企業及びHDCとのネットワーク構築の機会に。 2部はマレーシア政府機関、マレーシア現地銀行、日本公的機関、日系企業とのネットワーキング構築の機会を創出しました。進出のメリット・課題点、またビジネス現状について当事者同士で意見交換をして頂きました。
会員向けページでは、今後、