日本企業グローバルビジネスサポートLAPITA(JTB)

  1. TOP
  2. レポート・コラム
  3. ASEAN
  4. 【マレーシアレポート】アジア徒然草:MIHASレポート:日本企業の進出

【マレーシアレポート】アジア徒然草:MIHASレポート:日本企業の進出

JTBアジア駐在員より、今年で11回目となるMIHAS(INTERNATIONAL HALAL SHOWCASE:国際ハラル見本市)について報告させていただきます。

MIHAS2014.png

 2014年4月9日~12日、計4日間のMIHASでは、おおそ30ヶ国、377の出展がありました。マレーシアの輸出を促進するMATRADE(マレーシア貿易開発公社)や、ハラール産業全体の発展を促進するHDC(ハラル産業開発公社)、そして各国からの民間企業が出展。食品を中心に、薬品や化粧品といった人間の体に直接的な影響を与える製品を、ハラール認証を経て今後イスラム社会で売り出していくためにバイヤーと商談・取引することを目的とし、多くの訪問者が来場していました。

 日本からは、日本ハラール協会を中心に、牛乳製造会社、オーガニック化粧品、飲料会社などが出展していました。日本ハラール協会がMIHASに出展したのは今回が初めてとのことです。2年ほど前からハラール認証企業が増えてきたこともあり、実際にイスラム文化に触れることで、ハラール産業がどのようなことなのかを企業の皆様に実感して頂くことを目的としておられました。中でも目を引いたのが、クッキングの実演を通してハラール和食の推進を図っていらっしゃった食育ハーブガーデン協会の皆様。久しぶりに見るあんころ団子には、思わずつばを飲み込んでしまいました。昨今ではクアラルンプールで当たり前のように見られる日本料理レストランですが、今後、「食育」と「ハラール」の面からも、日本食の良さをマレーシアの方々に知っていただけると嬉しいと感じました。個人的には日本の牛乳がマレーシアにやってくるかもしれないということにとてもワクワクしました。マレーシアで暮らす日本人はおよそ1万9千人いますが、ほとんどの日本人が思っているであろう「マレーシアの飲み物は全て甘い!」という事実に"待った"をかけるべく、特に賛否両論ある"牛乳"で、マレーシア進出を成し遂げてほしいと思います。

 日本ハラール協会の方は、「日本のハラールは、今、第一段階であろう節目を迎えている」と説いていらっしゃいます。恥ずかしながら、私もマレーシアに来るまでハラールの内面を深くまで知ることはありませんでした。イスラム教は日々の報道などによりその厳格さ表面だけをフォーカスしがちですが、宗教には疎い我々日本人は、多くを学び理解していくことが必要かもしれません。


ラピタでは、日本企業のハラルマーケットへの参入支援として、マレーシア・ミッション(現地事情調査団)、ビジネスマッチング(現地商談会)を実施しております。
詳細はこちら:

   2014年2月17日開催 マレーシア・ハラルマーケット・ビジネスマッチング報告書

   マレーシア・ミッション マレーシアハラル現地事情調査団レポート

PAGETOP