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F/Sツアー

サービス名:マレーシア・ミッション「マレーシアハラル現地事情調査団」

クライアント:ハラルマーケット進出をご検討の企業様

実施期間:2013年4月


概要

2013年4月2日(火)~4日(木)にマレーシアハラルマーケットを知っていただくための調査ツアーを実施。現地最新投資やハラル事情、進出に関する注意点等の説明をマレーシア政府機関ならびに日本の公的機関から受けるとともに、現地企業のハラル商品製造工場の視察や、マレーシア国際ハラル見本市の入場視察、既にマレーシアへ進出している日系企業との交流会等を開催するなど、中身の濃い内容となりました。

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実施目的

世界のムスリム(イスラム教徒)人口は2010年に16億人に達し、2030年には22億人と世界人口の約26.4%を占めると予測されています*1。 ASEAN諸国の中でも安定的な経済成長を遂げるマレーシアではイスラム教が国教であり、国策の一つとして「グローバル・ハラル・ハブ」*3を推進しています。マレーシア連邦政府首相府イスラム開発局(JAKIM)は国の外郭機関としてハラル認証を行っており、マレーシアのハラル認証制度は国際的に高く信頼されています。ハラル認証を受けた企業はマレーシア市場のみならず、その先のムスリム市場への参入拡大が期待できます。また近年、ハラルはトレーサビリティー(製造から流通過程まで)が確立している点からも、環境や衛生、健康面で安全・安心であると理解されるようになり、ムスリム以外の人にとっても更なる需要拡大が見込まれます。

マレーシア企業のインフラ、流通、ノウハウを活用することにより、よりスピーディーな事業展開を図れる"投資"を中心に中小企業の海外進出を支援する目的で、マレーシア投資開発庁東京事務所の協力のもと、このマレーシア・ミッションを遂行致しました。

今回のツアーでは、ムスリム市場へ期待を寄せる食品加工産業や化粧品、医薬品業界等の製造業を対象に、ムスリム市場参入には欠かせないマレーシアの「ハラル認証」*2事情を視察し、現地日系企業進出状況や注意点などの情報共有や、マレーシア政府機関並びに日本公的機関とのネットワーキング構築、マレーシア進出済日系企業とのネットワーキング構築を図りました。

【後援】
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 近畿本部
財団法人 食品産業センター
【Supporter】
Halal Industry Development Corporation (HDC)

*1出典:非営利機関Pew Research Center's The Future of the Global Muslim Population, 2011年1月27日発表)
*2ハラル認証:イスラム教が摂取を禁じている豚肉やアルコール等を使わないなど戒律に従って製造したことの証明をいう。
*3グローバル・ハラル・ハブ:イスラム教国という特色を生かし、ムスリムが集中している中東や東南アジア市場へのビジネスハブを目指す戦略。

実施内容

各マレーシア政府機関によるプレゼンテーション

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各マレーシア政府機関による投資状況、ハラル市場現状、現地中小企業の現状等に関するプレゼンテーションとQ&Aの場を設けました。 参加者の皆様は真剣に海外進出を検討されているので、Q&Aは時間をオーバーするほど白熱したものになりました。

MIHAS(マレーシア国際ハラル見本市)視察

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MIHAS (Malaysia International Halal Showcase: マレーシア国際ハラル見本市)は、マレーシア貿易開発公社が主催。今年で10回目を迎え、ハラル専門展示会としては最大規模の見本市です。今年はマレーシア企業&国際企業345社が出展しており、マレーシア国内&海外バイヤーとの商談が活発に行われていました。

マレーシア企業ハラル商品製造工場視察

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クアラルンプール市内より、車で1時間ほど遠方のセランゴールハラルパーク*4(ハラル工場団地)を視察しました。 人気のあるハラルパークだけあり、すでに90%ほどは完売し、土地+基本インフラの販売のため、現在稼働されている工場は数社のみですが、建設中の工場もあり、今後稼働する工場は増える予定だそうです。
マラッカハラルパークのマレーシア企業のハラル食品製造工場内では、ほとんどが手作業の行程だったのですが、従業員はマスク、ヘアーキャップを着用し、基本的な衛生管理を行っていることがうかがえました。

*4 ハラルパーク:ハラル製品製造およびハラル関連サービスが立地する工場団地。

ショッピングセンター、小売り現状の視察

東南アジア最大級のショッピングモールであるミッドバレーメガモールのイベントスペースにて、視察当日は日本車のプロモーションが行われていました。吹き抜けのイベントスペースには多くの来場者があり日本車への注目の高さがうかがえます。
地元のスーパーマーケット、Village Grocerでは、お米売り場にて、マレーシアハラル認証であるJAKIM *5のロゴが表記されているお米が。日本語表記していることからジャパンブランドへ憧れが読み取れます。
また日系総合スーパーではお寿司、お惣菜コーナーが日本語表記されており、日本食の人気がうかがえました。

効果・成果

ミッション終了後、参加企業の数社はすでにマレーシアハラルマーケットへ参入をご決定。現在参入形態を検討中のフェーズに入っております。


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