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    リスクコンサルタント・公認会計士 鳥海一哉

【海外進出コラム】海外進出リスクを段階的にコントロールする方法2
リスクコンサルタント・公認会計士 鳥海一哉

こんにちは。リスクコンサルタント・公認会計士の鳥海一哉です。

前回はSTEP1「目標設定」についてお伝えしました。今回は、STEP2「調査とリスク抽出」についてお伝えします。海外進出によって実現したい具体的な目標が決まったら、現地調査を行います。

前回の例(ペットボトルのお茶の販売)で説明します。

イスラム教徒の多い国で食品を取り扱う場合はハラル認証を受けなければなりませんが、その要件、認証までの期間、費用などを調べる必要があります。

ハラル認証をクリアできたとして、そもそもお茶を飲む習慣があるのか?どれくらいの飲料メーカーがあるのか?市場規模は?日本のメーカーも進出しているか?料金設定は?気温・湿度は?・・・こうして調査を進めていくと、最初に設定した目標を阻害する要因、つまり「リスク」が抽出されてきます。

たとえば、自社では無糖のお茶しか作っていないのにその国では甘いお茶しか飲まないことがわかったとしましょう。そういう場合は「加糖したお茶を自社で作る」「無糖だけれど甘く感じるお茶を作る」「無糖のお茶を広める」「お茶を取り扱ってない現地の飲料メーカーに茶葉が残らない製造方法を指導してOEM供給する」など、いくつかの方法を考えます。そして、それらの選択肢を実行できるかどうかの調査を行っていくのです。


LAPITA専任アドバイザー
リスクコンサルタント・公認会計士
経理STYLE株式会社/鳥海公認会計士事務所 代表
鳥海 一哉

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