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JTBイスラエルビジネスサポートデスク （Israel Business Support Desk）

2017年に米インテルが153億ドル（約1兆7千億円）で買収した、画像認識用半導体のモービルアイ社に代表されるように、イスラエルでは自動運転関連のスタートアップが数多く存在している。デンソーも、2018年4月より、自動運転やサイバーセキュリティ、AIなどの先端技術に関する研究開発(R&D)をイスラエルにて開始すると発表した。今、イスラエルは自動運転の世界的なR&D基地となっているといえる。

国防軍の中に8,200部隊（Unit8,200）という組織が存在しているイスラエルでは、選りすぐりのエリートがこの部隊でサイバーセキュリティやハッキングなどの技術を取得して、眺望活動や攻撃を行える実践力も身につけて、軍を退役後、産業界へ入る。このような背景もあり、サイバーセキュリティ先進国となっている。

国内総生産（GDP） の8%がヘルスケアに割り当てられ、世界でもトップクラスの国民健康保険を提供しているイスラエルでは、ＡＩ・ロボット活用も進み先端医療機器大国となりつつある。最先端医療が受けられることに加えて、医療系のグローバル企業が拠点を構えているため、平均寿命が80歳を超える長寿大国でもある。

年間降水量が平均700ミリ以下、南部では50ミリ以下という乾燥地帯で、隣国との緊張関係もあるため、水技術・農業技術を発展させ、食料自給率90％以上となっている。

フェイスブックが2012年にイスラエルの顔認識テクノロジー企業の「Face.com」を買収、翌年にはデータ解析企業「Onavo」を買収したように、ウェブ技術関連から画像解析まで、イスラエルには数多くのデータ解析関連のスタートアップが存在する。