特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE36飲食料品製造業株式会社京翠
会社の成長と国際基準への挑戦を支える特定技能外国人

- 企業情報
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- 事業内容:ネギの加工、製造
- 従業員数:35名
- 特定技能外国人受入れ数:14名
- 1号特定技能外国人:13名(内訳:ベトナム7名、インドネシア4名、タイ2名)
- 2号特定技能外国人:1名(内訳:ベトナム)
特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE36飲食料品製造業株式会社京翠

代表取締役 寺松孝文さん
当社は、京都産九条ネギのカット製品の製造等の事業を行っています。特定技能外国人の受入れを始めたのは、2023年6月です。当時、私たちは会社の事業拡大を見据え、機械化による生産性向上と、HACCPやISOの認証に向けた食品衛生管理体制の強化を計画していました。計画を実現するためには、長年の習慣や自己流のやり方に固執せず、決められた手順を確実に実行できる人材が必要です。その担い手になってほしいと期待を込めて、外国人材の採用をスタートさせました。
すでに外国人材を受け入れていた取引先の勧めで、はじめに特定技能外国人の女性2名を採用したのですが、2人とも仕事で評価されることへの意識が非常に高く、こちらの期待を上回る頑張りを見せてくれました。彼女たちに能力を遺憾なく発揮してもらうため、特定技能外国人をさらに増やし、工場の中の特定のセクションを外国人で固めたところ、日本人の技量を超える成果を出す者も現れました。今では従業員の半数近くを外国人が占め、当社の事業を一緒に支えてくれています。


特定技能1号のみなさんは現在、クリーンルーム内での製品製造と管理などを担当しています。ネギの選別に始まり、洗浄、下処理、カット、殺菌、包装、各種検査機器の操作やメンテナンス、分解洗浄まで、製造工程のほぼ全てに関わり、さらに容器の入出庫管理、ロット番号の記録など食品衛生に関する管理業務でも中心的役割を担っています。製造工程は、ISO22000を補強したFSSC22000に基づいて管理していますが、ルールに則って忠実に作業を進めてくれているため、とても頼もしく思っています。
また、特定技能2号のアインさんには、ゼネラルマネジャーの肩書きで、製造工程や人員の管理、後輩の指導などを任せています。会社の事業を理解してマネジメント力を高められるよう、社内外でのミーティングや展示会にも参加してもらっています。
特定技能外国人の仕事への取り組み方を見ていて感じるのは、彼らの目標達成能力の高さと団結力の強さです。会社へのエンゲージメントも高く、自分が身を置く会社がうまくいくよう貢献したい、高いレベルのパフォーマンスを発揮して評価されたいという気概を感じます。また、「自分の評価が下がると、ベトナム人やインドネシア人全体の評価を下げることになる」と考えて、自分を律する姿勢も見られます。
特定技能2号の希望者は、毎月行う衛生管理とマネジメントに関する研修に参加し、管理者としての知識を深めています。現在特定技能2号はアインさん一人ですが、さらに増えることが予想されるため、賃金や待遇などの制度をさらに整え、仕事のモチベーションが上がる環境を築いていきたいと考えています。


外国人材の採用は、登録支援機関3社を通じて行っています。業務への適性や性格を見るため、面接は複数回行い、ベトナム人の採用面接では特定技能2号のアインさんとベトナム語で会話をしてもらいます。母国語での会話は、言葉遣いや表情にその人の“素”が表れやすく、アインさんには会話の中から応募者の性格や考え方を探ってほしいとお願いしています。
言葉の壁は、外国人材を受け入れている企業が直面する一番の課題ではないでしょうか。当社では、まず私が率先して彼らの言葉を勉強して信頼関係を築くことで、外国人もしっかり日本語を勉強してくれるようになりました。一方で、食品製造という業種の特性を考え、重要な工程は母国語でのコミュニケーションを推奨しています。食品製造の現場には、殺菌工程、加工工程などわずかなミスが重大な品質問題に繋がる作業が存在します。日本語の上達は大切なことですが、不確かな日本語の会話で分かったふりをする危険を回避するため、重要な指示については母国語で確実に内容を理解してもらうことを優先しています。


外国人材の採用と同時に衛生管理を強化した結果、名実ともに、明るく清潔な職場環境が実現されました。新しい環境で働く若い外国人材のモチベーションは高く、刺激を受けた日本人社員も新たな気持ちで仕事に向き合っています。
特定技能外国人のみなさんには、自分の持ち味を活かして当社でどんどん活躍してほしい、そのためのチャンスをしっかり与えていきたいと思っています。外国人材を育成する上で私が大切にしているのは、相手を多角的に捉える視点を持つことです。彼らが私とは異なる意見を持っている時、それを否定するのではなく、なぜそう考えたのか、どんなものの見方をしているのかを考えてみるのです。たとえば同じペットボトルの飲み物でも、横から見るのと下から見るのでは、見える形が違います。文化が違えば、そうした視点の違いも当然出てくるでしょう。この違いを意識することが、外国人材の教育や支援には欠かせないと思います。
彼らは人生に目標を持ち、家族と離れ、言葉も文化も異なる日本で覚悟を決めて働いています。私たちには、その可能性を埋もれさせず、最大限に引き出す責任があります。外国人材のみなさんはダイヤモンドの原石です。それを磨き上げて本物のダイヤモンドに仕上げるのは、雇用する企業の責任だと考えています。


ブイ テイ アイン(BUI THI ANH)さん(特定技能2号/ベトナム)
現在、ゼネラルマネジャーとして、製造工程の管理、シフト作成などの人員の管理などを担当しています。特定技能2号になってからは、取引先訪問や展示会での商品紹介も経験し、もっと品質の高い商品をお客様に届けたいという思いが強くなりました。これまで以上に責任を感じますが、業務を通じて新しい知識を身に付けることが楽しく、「仕事」ではなく「自分の成長のため」と捉えて日々勉強しています。
食品製造の仕事には専門の言葉が多く、覚えるのに苦労しました。特にHACCPに関する用語や、「異物混入」といった言葉が難しかったですね。ただ、仕事の幅を広げるには、正しい知識を身に付ける必要があり、そのためには日本語を勉強しなければなりません。業務の知識だけでなく、日本語の勉強も継続しています。
特定技能2号の技能測定試験は、2回目の受験で合格しました。1回目に不合格になったのは、問題を解くことに集中してしまい、時間が足りなくなったことが原因です。そこで、問題を読むスピードを上げるため、1か月間単語帳で漢字を集中的に勉強し、さらに苦手だった計算問題を強化して、無事合格することができました。寺松社長と一緒に毎日勉強していたので、合格できて本当に良かったです。
日本に来て一番驚いたのは、日本人が頻繁に「ありがとう」と言うことです。ベトナム人は親しい人に「ありがとう」と言われると、「他人行儀でなんだかよそよそしいな」と感じてしまうので、以前は職場で「ありがとう」と言われるたびに戸惑っていました。今はすっかり日本の文化にも慣れましたが、そうした文化の違いを知ることも、外国人と日本人が一緒に働く上では大切だと思います。
今後は、京翠でさらに仕事を勉強し、後輩の育成にも力を入れたいです。これから特定技能2号技能測定試験を受ける仲間の勉強もサポートして、たくさん合格させたいですね。日本の技術や文化も学んで、ベトナムと日本両国の役に立つ人材になるため、一生懸命努力していきたいと思います。
事業者様向け相談窓⼝03-6630-8179
外国⼈材の皆様向け相談窓⼝ 03-6628-8605