受入れ事例紹介受入れ事例紹介

特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。

CASE31外食業株式会社資さん

人生をかけて働く外国人材に敬意を持ってサポートを

企業情報
  • 事業内容:飲食業
  • 従業員数:約3,500名
  • 特定技能外国人受入れ数:117名(内訳:ベトナム40名、インドネシア44名、ミャンマー33名)
    ※2024年度外食業分野特定技能2号技能測定試験 合格7名
    ※2025年2月末時点

まずは副店長を目標にスキル向上

わたしたち株式会社資さんは、福岡県北九州市を発祥の地とする「資さんうどん」を運営しております。現在は九州全7県に加え、山口、岡山、大阪、兵庫、広島、千葉、東京の1都1府12県で75店舗を展開しており(2025年2月24日時点)、豊富なメニューと温かい接客を通じて、たくさんのお客さまにご愛顧いただいております。当社では、現在3,500名を超える従業員が活躍しておりますが、平均年齢上昇にともなう若手人材の確保や、留学生アルバイトの指導・サポート等を目的に、4年前から特定技能外国人の採用を始めました。現在は、日本で長く活躍いただくことはもちろんですが、当社の海外進出の可能性を視野に入れ、資さんうどんの店舗運営を担う人材として成長してもらうことを期待し、人材育成に力を入れています。

特定技能外国人のみなさんには、主にキッチン、ホール、清掃、仕込み、搬入といった基本業務を担当してもらっています。さらに経験やスキル、日本語能力に応じて、シフト作成、商品の受発注、在庫管理などの管理業務を任せ、まずは副店長を目標に仕事に取り組んでもらっています。業務スキルの向上に合わせて、目の前の仕事だけでなく、店舗の売上目標達成や地域における店舗の在り方など、店舗運営により深く関わる視野とスキルを身に付けてほしいと考え、定期的な勉強会を実施し、教育を進めています。

テストは日本語で、教材は母国語で

特定技能外国人のみなさんが安心して働き、成長できるよう、入社後に約1週間のトレーニングを行い、店舗配属後に店長、副店長、時間帯責任者が中心となり、丁寧に教育を行っています。さらに、円滑にコミュニケーションが取れるようサポートし、私生活の相談にも応じるなど、積極的に関わりながら総合的に支援しています。

さらに、キャリアアップの一環とし、社内に昇給制度を設けてテストを実施しています。このテストは日本語で実施しますが、教材は母国語に翻訳したものを配布しています。以前は教材も日本語でしたがが、合格率が低かったため、翻訳した教材に変えたところ理解度が向上し、合格率も上昇しました。その経験を踏まえ、母国語による学習で内容の理解を促し、テストは日本語で実施することで、日本語能力の向上も図る方針を取っています。

特定技能2号の試験対策においても、社内で独自に翻訳した教材を用意し、受験者に提供しました。そのほか、2号技能測定試験の受験者が参加するSNSグループに登録支援機関の通訳者を招くなど、多方面から合格に向けたサポートを行っています。近い将来、特定技能2号を取得した方の中から、店長として活躍する人材が生まれることを楽しみにしています。

「働く」ことだけでなく、「人生」そのものをサポート

特定技能外国人のみなさんは、自分や家族のために人生をかけて日本に来て、わたしたちと一緒に働いています。当社のようにチェーン展開をしている企業にとって、そうした特定技能外国人の方々に敬意を持ち、営業現場と本部が一体となって関わり続けていくことが大切だと考えています。そのため当社では、本部内に外国人社員の支援を担う「雇用推進課」を設け、外国人従業員の声を積極的に拾い上げ、現場と本部が連携して支援する体制を整えています。今回取材に対応してくれているビエットさんとタオさんは、もともと留学生アルバイトとして当社に入り、現在は特定技能外国人として活躍する優秀なスタッフです。ある時、2人から「結婚を前提に真剣に交際している」という申し出があり、これまでの真面目な仕事ぶりから、2人の人柄を信頼し、同じ店舗への配属を決めました。間もなく2人が結婚し、公私ともに順調な様子を見て、とても嬉しく思っています。

今後、特定技能2号の取得者が増え、日本で長期間働く方も増えることが予想されます。言語面では、日本で活躍できる人材を育てることを意識し、翻訳のサポートをしながら、日本語能力の向上をしっかり促していくことが重要だと思います。また、昇給に繋がるキャリアアップの道筋を明確にすることも、人生をかけて日本で働く方々の熱意に応えることに繋がるのではないでしょうか。

特定技能外国人インタビュー

資さんうどんがベトナムにできたら店長になりたい

グェン ヴァン ビエット(NGUYEN VAN VIET)さん /ベトナム

私とタオさんは、資さんうどんのアルバイトで知り合い、結婚しました。現在は同じ店舗で2人とも副店長として働いています。仕事をする上で大切にしていることは、明るいあいさつと仲間とのチームワークです。日本語の勉強は学生時代から続けていますが、店舗で日本人スタッフとコミュニケーションを取ることが、一番の学びになっています。毎日たくさんのお客様が来店してくださるので、仕事が楽しく、食べ終わったお客様の笑顔や「ありがとう」の言葉が、何よりのやりがいです。将来はベトナムに帰り、資さんうどんがベトナムでオープンする時には、タオさんと2人でマネジャーとして働きたいですね。

結婚式に送り出してくれたみなさんの温かさに感動

グェン ホアン トゥ タオ (NGUYEN HOANG THU THAO)さん /ベトナム

私たちが結婚式を挙げる時、有給休暇とリフレッシュ休暇を利用して、約1カ月間ベトナムに帰国しました。ベトナムでは、結婚式の準備に1カ月ほどかけるのが一般的なのですが、その文化を理解し、皆さんが「大事なことだから気にしないで。ゆっくりしてきて。」と温かく送り出してくれたことに、とても感動しました。資さんうどんは、働いている人も会社もとても優しく、これからも長く働きたいと思っています。そのために現在、特定技能2号の勉強をしています。勉強を進める中で、あらためて衛生管理の重要性を感じ、これまで以上に衛生のルールを意識して業務に取り組んでいます。

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