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特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。

CASE28飲食料品製造業株式会社ヤマヲ

特定技能2号を取得した外国人材がリーダーとして活躍中

企業情報
  • 事業内容:麺類(調理麺・スナック麺等)の製造
  • 従業員数:社員54名、パート424名、派遣200名
    *社員は契約社員も含む
  • 1号特定技能外国人受入れ数:211名(内訳:ベトナム184名、ミャンマー26名、カンボジア1名)
  • 2号特定技能外国人受入れ数:9名(内訳:ベトナム9名)
    *その他合格者は20名(申請中を含む)
    ※2024年12月時点

調理麺の製造や管理業務に従事

当社では、主にコンビニエンスストア向けの調理麺、スナック麺、惣菜等の製造を行っています。365日24時間の生産体制を取っているため、特に夜間の人員の確保に苦労し、10年ほど前から積極的に外国人材の雇用を始めました。グローバル企業を目指すという経営理念の下、外国人材の仕事と生活を支援することも当社の役割と考え、現在は特定技能だけで200人を超える外国人材とともに働いています。特定技能外国人は主に、求職中の知人を従業員より紹介してもらうリファラル採用ですが、当社で真面目に働いてくれる方々からの紹介という点で雇用する側も安心感があり、とても優秀な方を採用できていると思います。一方でリファラル採用の場合は、食品産業特定技能協議会で自粛することを申し合わせしている人材の引き抜きにつながる可能性があるので、面接で詳しく聞くとともに、場合によっては元働いていた又は現在働いている企業のほうに確認して進めるなど、細心の注意をはらっています。

特定技能のみなさんには、製麺、具材作り、計量、盛り付け、出荷、納品といった製造工程全般に入っていただき、現場のまとめ役となる管理責任者、班長、副班長、リーダー、といった管理者としての役割も任せています。管理業務としては職場の安全及び衛生、良品づくり、人員調整、出荷状況などに関する管理と部下への教育を中心に担当してもらっており、年2回の人事査定、HACCPに関する社内資格の取得などによってスキルアップをサポートすることで、継続的なキャリア形成ができるようにしています。

特定技能2号技能測定試験に10人が合格

特定技能外国人のうち、すでに29名が特定技能2号の技能測定試験に合格し、9名はすでに2号の在留資格を取得しています。試験の2か月ほど前には、管理責任者以上の資格を持つ受験希望者に対して日本語能力、食品衛生についての理解度などをチェックする社内面接を行うほか、テキストを配布して分からないところは個別に指導するなど、受験を支援する体制を整えています。2025年1月の試験は10名以上が受験する予定ですが、当社は長く働くことを希望する方が多く、特定技能2号取得への意欲の高さを感じています。特に家族帯同できることがモチベーションになっているようで、すでに特定技能2号の在留資格を取得したひとりは最近母国でお子さんが産まれ、「早く連れてきたい」ととても張り切って仕事をしています。

特定技能2号を取得した方に期待するのは、管理職や教育担当者としての高い意識とスキルです。知識面も大切ですが、それ以上に、各エリアや部署で一緒に働く人をまとめ、問題があれば互いに指摘し合う環境をつくる意識が重要だと考え、管理業務に就いている方には折に触れてそうした意識を持ってほしいと指導するようにしています。さらに、さまざまな国の外国人材が数多く働いている職場ということもあり、外国人同士のコミュニケーションや指導に貢献する能力も育てていきたいと思っています。

大切なのは公平性を保つこと

当社では、特定技能外国人の受入れによって人員配置が安定し、工場内の衛生管理の質が大きく向上しました。それに伴い製品の質も高まり、お客様からの苦情が減少しています。さらに、長く働いてくれる人が増えたことで、現場全体の製造レベルが上がり、生産安定性の向上や人件費率の低下にも繋がりました。

また、当社には「日本一あいさつができる会社にしよう」という目標があるのですが、若い外国人材のみなさんは毎日元気にあいさつし、休憩時間も楽しそうに笑い声を上げてくれるので、社内に活気と明るさが生まれています。当社は自治体が主催する交流イベントにお誘いいただくことが多く、これからは地域住民の方々との交流の機会もつくっていきたいです。

外国人材に活躍してもらう上では、日本人との公平性を確保することはもちろん、外国人の中での公平性、たとえば国ごと、役職ごとの公平性もしっかり保っていくことが大切だと思っています。当社でも面接や面談を丁寧に行って一人一人とコミュニケーションを取り、公平な待遇、長く働いてもらえる環境づくりに努めていきたいと考えています。

特定技能外国人インタビュー

リーダーとして責任を持って仕事をしています

グエン ティ チャン(NGUYEN THI TRANG)さん /ベトナム

商品のトッピング工程でリーダーを務め、人員配置、班長への指示、部下・同僚への技術教育などを行っています。日本はベトナムより仕事のルールが厳しく、それがミスを防ぐことにつながっていると感じます。整理整頓、清掃、清潔を心掛け、良い商品を作ることができるよう、リーダーとして責任を持って仕事に取り組んでいます。

書類を理解できるよう新聞で日本語を勉強中です

ユオン ティ ホン ガット(DUONG THI HONG NGAT)さん /ベトナム

日本に来たのは、自分を変えるチャンスだと思ったからです。仕事で新しいチャレンジをするうちに性格や考え方が変わり、自分に自信が持てるようになりました。今は品質保証部での菌検査なども担当しています。業務で書類を読む機会も増えたので、新聞を読んで日本語や漢字を勉強しています。勉強も仕事のうちですね。

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