特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE22飲食料品製造業株式会社三嶋フーズ
介護食や加工食品の生産拡大を担う若い人材を確保

- 企業情報
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- 事業内容:食品加工卸業、食品冷凍業、食品販売業
- 従業員数:49名(2023年12月現在)
- 特定技能外国人受入れ数:2名(内訳:ベトナム2名)
特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE22飲食料品製造業株式会社三嶋フーズ
当社は食品製造をメイン事業とし、冷凍の介護食を月15~18万食ほど製造しているほか、おせち料理などのギフト商品のOEM生産を手掛けています。
超高齢化社会を迎え、介護食の市場規模は拡大を続け、コンビニやスーパーで扱う加工食品の需要も伸びることが予測されています。さらに、海外での日本食需要の高まりも見込まれるため、中長期的視野に立って会社の規模拡大を図ることが必要だと考えています。そのために、長く活躍してもらえる若い人材を確保したいが、中小企業での人材確保が難しいために2021年に初めて特定技能外国人を受け入れました。今後も定期的な採用を予定しています。
当社の工場は、扱う製品が小ロット多品種にわたるため、製造スタッフには、さまざまな作業を覚え、柔軟に対応する力が求められます。また、食品会社ゆえに衛生管理をしっかり行える丁寧さ、几帳面さも重要です。特定技能外国人の採用では、履歴書の書き方、面接での受け答え、チームワークでの仕事ができるかなどを細かく見ながら、早く正確に仕事ができる人材かどうかを判断しました。
現在当社で働いている特定技能外国人は、男女各1名のベトナム人です。男性のソンさんは、食材のミキサー掛けや掛け終わった食材の運搬など、体力が必要な業務を担い、女性のフォンさんには、製造ラインでの作業を中心に箱詰めなどもしてもらっています。2人ともモチベーションが高く、任せられた業務にとても熱心に取り組んでくれるため、工場では欠かせない戦力になっています。
2人をサポートする上で、大きな力になっているのが、技術・人文知識・国際業務ビザを持つベトナム人の女性社員です。日本ですでに約10年以上働いているため、言葉の問題はもちろん、日常生活のちょっとした困り事、ベトナム人特有の悩み、帰国後のキャリアなど、2人のどんな相談にも適格なアドバイスができる頼もしい存在です。たまたま当社の一般事務社員の募集に応募してくれた方なのですが、特定技能外国人をフォローする人材が社内にほしいと思っていたので、採用できてとても幸運でした。彼女の経験や意見も参考に、今後、長期的視野で特定技能外国人のみなさんが働きやすく、安心して成長できる職場環境を整えていきたいと思っています。現在、特定技能外国人のサポートを外部に委託しておりますが、来年以降はこのベトナム人女性社員に全面的に依頼し、サポートの内政化にも取り組んでいく予定です。
当社の工場はマンションの駐車場を改装した1階、2階にあるため、特定技能外国人の2人はそのマンションで生活しています。2人とも、バーベキューや食事会などの社内行事に参加したり、この地域で暮らすほかのベトナム人とパーティを開いたり、プライベートの時間も楽しく過ごしているようです。
職場では、2人の存在がほかの日本人社員の活力になっています。もちろん一生懸命働いてくれる姿も刺激になっているのですが、それ以上に、明るく陽気で誰とでも仲良くできる2人の影響を感じます。特定技能外国人は、生まれ育った国を離れて働こうとする主体性と、日本で働くことへの高い意欲を持っています。社内で率先して行動し、周りの人に影響を及ぼすことができる存在です。会社全体の成長と活気ある職場づくりの原動力として、特定技能外国人はみなさんの企業でも大きな力になってくれると思います。
フォン(PHUONG)さん
ベトナムで日本のドラマやアニメを観ていたので、子どものころから日本に興味がありました。働いていて楽しいのは、新しい仕事を覚えたり、任せられた仕事をうまくやり遂げられた時です。もっとできる仕事を増やし、長く日本で働きたいです。
ソン(SON)さん
日本語がまだ上手ではないので、分からない言葉はインターネットなどで調べてメモに残し、忘れないようにしています。休日は、ベトナム料理を作ったり、家族と電話したりして過ごしています。春に友達と行ったお花見は、とても楽しかったです。
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