受入れ事例紹介受入れ事例紹介

特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。

CASE21飲食料品製造業合同会社HIJライブラリ

外国人材の活躍で見えてきた「これまでとは違う未来」

企業情報
  • 事業内容:パンの製造・販売
  • 従業員数:21名
  • 特定技能外国人受入れ数:1名(内訳:台湾1名)

パン作りから売上管理まで担う頼もしい存在

私たちは、愛知県内で「ベーカリー・ハンス・ペーター」「BREAD IWASAKIDAI」の2つのベーカリーを運営しながら、「学びで人を変え、未来を変える」をコンセプトに、人材不足が深刻な業界の魅力度アップや人材育成をめざして事業を展開しています。
特定技能外国人の楊(ヨウ)さんとは、当社代表が講師を務める製菓専門学校の学生として出会い、人間性や学ぶ姿勢を見て「ぜひうちで働いてほしい」と声を掛けました。将来台湾で事業を始める計画を持っている楊さんは、働く上での目的意識が明確で、自己理解も深く、会社の事業を俯瞰(ふかん)でとらえる視座も備えています。雇用して2年ほど経ちますが、パンの製造・加工を主体に業務をこなし、時々若手スタッフへの技術指導、新商品の開発、店頭での販売、売上管理などの、店舗運営全般も手伝ってくれる非常に頼もしいスタッフです。台湾に帰国した後も、海外事業のパートナーとして一緒にビジネスをしていきたいと考えていて、準備を進めているところです。
実は楊さんに声を掛けた当時、私たちは「特定技能」という在留資格のことを全く知らず、楊さんが日本で働く手段を模索する中で、この制度にたどり着きました。情報収集や手続など、すべて手探りで苦労しましたが、今後も私たちと働きたいという外国人の方をお迎えすることを想定し、特定技能制度を積極的に活用していきたいと考えています。

異なる価値観の仲間と一緒に働くカルチャーをつくる

楊さんは日本語がとても上手ですが、私たちは必ずしも「最初から日本語が話せないと一緒に働けない」とは考えていません。日本語がうまく話せなくても、一緒に働くうちに徐々に学んでいただくことで、何か活躍できる役割が見つかることもあります。仕事が楽しくなり、やりたいことが増えれば、「こんな言葉も覚えたい」「周りの人とコミュニケーションを取りたい」と日本語を学ぶモチベーションが高まるかもしれません。
特定技能外国人の方を採用することは、文化や考え方が違う人に敬意を持ちながら一緒に働く土壌を社内に作り、会社全体のチーム力向上に大きく貢献するものだと思います。相手に条件を付ける前に、まずは私たちが異なる価値観を持つ人を仲間として迎え、一緒に仕事ができるチームワークやカルチャーを作ることを大切にしたい。そうした考えに立ち、私たちは今後も、外国人を含め、多様な方と一緒に働いていきたいと考えています。

特定技能が小規模事業者の可能性を広げる

飲食料品製造業は、小規模事業者から業界大手の企業まで、深刻な人材不足に悩まされています。ただ、日本の技術は世界的に見ても高水準であり、特に食文化が近い東アジア諸国には、日本で学びたいと考えている方が少なくありません。日本で技術を学び、事業を興したいと考えている外国人を受け入れ、働き手として活躍してもらいながら成長をサポートすることは、業界が直面している課題を解決する糸口に十分なり得ると考えています。

また、少子高齢化による人口減少が予測される中、日本のマーケットは確実に縮小していきます。事業を継続するためには、私たちのような小さな会社も、世界に目を向けてチャレンジしていく必要があります。特定技能外国人の方が持つ母国の情報やコミュニティが、自社の海外事業の可能性を広げてくれるかもしれません。

考え方や価値観が違う人と話していると、面白いアイデアが出てくるし、自分だけでは生み出せない新しい選択肢が見つかります。「特定技能外国人の方に会社に貢献してくれるような働き方をしてもらえれば、今までとは違う会社の未来が見えてくる」、私たちは今、そんな実感を持っています。もしこれから特定技能外国人の採用を検討している方がいれば、ぜひこの気持ちを味わっていただきたいですし、同じ経験をしてくれる企業がもっと増えてくれたら、とてもうれしいです。

特定技能外国人インタビュー

店舗運営の知識や人材育成の考え方も事業に生かしたい

ヨウ タツ(YANG DA)さん

台湾でエレクトロニクスエンジニアとして働いていたのですが、パートナーとパン・洋菓子の事業を始めるため、新しい知識や技術を吸収しようと来日しました。日本語学校で2年間、製菓専門学校で1年学び、専門学校時代に会社の代表である澤田さんと知り合いました。ここで働くことで、パン作りの技術向上はもちろん、先輩従業員から店舗運営や売上管理の知識も得られ、とても良い経験になっています。台湾では日本以上に少子高齢化の影響が深刻です。澤田さんの人材育成や事業に対する考え方を含め、ここで学んだことはすべて将来自分の事業に生かしていきたいですね。
日本の飲食料品製造業で働きたい外国人のみなさんには、憧れている職場などがあったら、まず自分自身が特定技能制度についてしっかり勉強することをお勧めしたいです。飲食料品製造業では、まだ特定技能ビザについて知らない企業が少なくないと感じています。自分の技術や意欲をアピールしながら、特定技能制度に関する情報も一緒に示すことで、採用される確率が高まると思います。

受入れ事例紹介

特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。

飲食料品製造業

次へ
前へ

外食業

次へ
前へ

お問い合わせ受付時間 平⽇10:00〜17:30
(⼟⽇・祝⽇・年末年始を除く)