受入れ事例紹介受入れ事例紹介

特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。

CASE20外食業株式会社知床第一ホテル

レストランの接客や調理を担う即戦力として活躍

企業情報
  • 事業内容:ホテル業
  • 従業員数:84名
  • 特定技能外国人受入れ数:5名(内訳:インドネシア5名)※2023年12月現在

スタッフの約半数が外国人材

当ホテルは、世界自然遺産・知床の観光拠点であるウトロ地区に位置し、雄大な自然や野生動物観察、流氷を楽しむたくさんのお客様をお迎えしています。地域の中では大型のホテルですが、多くの観光・ホテル業のみなさんと同じく、人手不足は深刻な課題です。日本人を募集しても人が集まらない状況の中、人手不足を補うことを目的として、外国人材の受入れを始めました。
当初は不安もありましたが、いざ一緒に働いてみると、外国人材のみなさんは真面目に仕事に取り組み、新しい環境になじもうと、日本人スタッフとも積極的に関わってくれました。仕事への積極性や学習意欲は、日本人以上に高いと感じています。加えて、特定技能外国人のスタッフは一定レベルのスキルを持っており、こちらの期待を上回る働きをしてくれています。ホテルを支える“戦力”として外国人材の受入れを進めていくうちに、少しずつ人数が増え、今では特定技能、技術・人文知識・国際業務、技能実習(※宿泊職種)、インターンシップを合わせて、計40名にまで増えています。

名前を挙げて褒めてくださるお客様も

特定技能外国人の14人は、当ホテルの特色でもあるビュッフェレストラン「マルスコイ」や宴会場での接客・配膳、オープンキッチンや厨房での調理などを担当しています。いつも一生懸命コミュニケーションを取ってお客様を楽しませようとする姿勢が見られ、お客様からも「日本語が上手」「よく気が利く」といった声をいただいています。時には、「○○さんは笑顔でとても頑張っていました」と名前を挙げてお褒めいただくこともあり、そうしたお客様からの評価は、しっかり本人に伝えて仕事のモチベーションアップにつなげています。
若い外国人材を多く受け入れたことで、職場の雰囲気がとても明るくなったように思います。初めての土地でワクワクしながら仕事に取り組む外国人材の姿を見て、ベテランの日本人スタッフは「自分にもあんな時代があったな」と思い出すようで、外国人材と一緒に気持ちを新たに働く姿が見られます。こうした点は、単なる人手不足解消にとどまらない、外国人材がもたらしてくれた嬉しい変化です。
すでに十分活躍してくれている特定技能外国人のスタッフですが、今後さらに「日本語能力」「日本的な作法の習得」「地元ならではの観光知識」を向上させるため、必要な指導や研修をしていこうと考えています。ホテルスタッフとの会話を旅の楽しみの一つにされているお客様は多く、言葉遣いや日本式マナー、観光知識をさらにレベルアップさせてお客様のニーズに応えることが、お客様からの評価はもちろん、本人の自信を高めることにもつながると期待しています。

寮生活や試験受験をきめ細かくサポート

外国人材は、ホテルから徒歩数分の社員寮で生活しています。ごみの分別、火の元の注意など、生活のルールを理解してもらうのに苦労することもありますが、多言語表記のマニュアルを作って対応しています。
ホテルや寮の近くには娯楽施設がなく、買い物をする場所もコンビニと小さなスーパーに限られるなど、不便な点も少なくありません。その分、寮のWi-Fi環境の整備、従業員食堂のハラール対応など、生活環境を充実させて定着してもらえるよう努めています。外国人材の中にギターや歌が得意なスタッフがいるのですが、地元のバーのマスターと仲良くなり、「今度ライブがあったら出てほしい」と誘われたそうで、地域のみなさんとの交流も生まれているのがうれしいですね。
また、日本語能力試験の受験を希望するスタッフが多いのですが、主な試験会場となる札幌市とは約400㎞離れているため、余裕を持って試験に臨めるよう、連休を確保し、航空券や宿泊の予約もサポートしています。
特定技能外国人をはじめとする外国人材には、日本人にとっての「当然」の感覚は通用しません。これから外国人スタッフを受け入れる際には、彼らに安心して働いてもらうにはどうすればいいのかを常に意識し、「分かりやすくゆっくり日本語を使う」といった日常の行動につなげていただきたいと思います。

特定技能外国人コメント

日本の仕事の仕方を事前に学ぶことも大事

デワ アリャ プトラ(DEWA ARYA PUTRA)さん

母国・インドネシアの大学で日本文学や日本語を学び、日本でのインターンシップを経て特定技能外国人として働いています。現在は、レストラン「マルスコイ」で受付、飲み物の提供などホール業務を中心に外食業全般の業務に従事していますが、日本での仕事はインドネシアの2~3倍のスピードが求められ、国による仕事の仕方の違いを実感しています。これから特定技能1号の制度を活用したい人には、日本語だけでなく、日本の働き方や仕事の文化についても事前に学んでおくことをおすすめしたいです。

受入れ事例紹介

特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。

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