特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE14飲食料品製造業株式会社デリモ
きめ細かな日本語教育で将来の夢をサポート

- 企業情報
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- 事業内容:食品製造(調理麺、調理済みレンジ商品、惣菜等)
- 従業員数:484名
- 特定技能外国人受入れ数:62名(内訳:ミャンマー62名)
特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE14飲食料品製造業株式会社デリモ
特定技能外国人の8割ほどは、当社の工場で過去に技能実習を経験した方です。技能実習期間中に高めた業務スキルと日本語能力を生かし、特定技能として引き続き働いてもらうことで、安定した工場運営に必要な人材の確保を図っています。当社ではかねてより、企業主導型保育園の開設、障害者やシニアの雇用など、共生社会に向けたさまざまな取組を進めてきました。外国人とともに働くことは、その取組の一環でもあります。
調理麺などにトッピングする具材の調理、準備、盛付け、麺作り、原材料の荷受けなど、製造現場のほとんどの作業に特定技能外国人が入っています。中でも十分なスキルを備えている人には、盛付けラインでの他の作業者への指示出しなども任せ、現場スタッフの中心となって活躍してもらっています。また、生活面に関しては、基本的にそれぞれ個別にアパートなどを借りており、必要に応じて当社がサポートを行っています。今後、業務スキルと日本語能力の高い特定技能外国人には、「惣菜管理士」の資格取得を推奨したいと考えています。惣菜管理士は、当社の日本人社員も取得を進めている資格なので、ぜひ特定技能のみなさんにも挑戦してほしいと考えています。
将来日本語を生かして活躍する人材になってほしいという思いから、日本語能力試験のN1、N2レベルを目標とする日本語教育に力を入れ、レベルに応じた昇給制度も設けています。全員に対して毎月1回開いている勉強会は、能力別の少人数制で行い、講師役の社員がその都度、外国人が学びたいことをヒアリングしてオリジナルの教材を作っています。学ぶ内容はさまざまで、難しい漢字や日本語能力試験対策のほか、給与明細の見方、市役所に電話をかける時の話し方といったリクエストもありました。
また、年2回個別面談も行い、業務や職場に対する要望を聞き取る機会を設けています。その際、仕事ぶりに対する同僚からの評価を本人にフィードバックし、モチベーションアップや業務改善につなげています。
安全衛生教育では、必ず身に付けてほしい事柄は母国語で伝え、確実に理解してもらうよう努めています。以前、こちらからの情報が正しく理解されず、軽いやけどなどの労災が起きてしまったことがありました。技能実習を受け入れ始めてしばらく経ち、日本人側に「このくらいは分かるだろう」と慣れや油断が生じてしまったことが原因でした。その反省から、母国語での説明や掲示物の翻訳を徹底し、再発防止を心掛けています。
キン マー ニョ(KHIN MAR NYO)さん
惣菜麺の具材の調理、揚げ物作り、野菜のカットなどを担当しています。仕事ではいつも積極的に行動し、さらに効率良く作業する方法を考えて日本人の社員に提案することもあります。これからも新しい仕事を覚え、もっと難しい業務ができるようになりたいですね。日本に来て6年が経ち、今は日本語能力試験のN1に挑戦中です。会社では日本語の勉強だけでなく、私たち一人一人の成長をサポートしてくれるので、とても働きやすいです。
事業者様向け相談窓⼝03-6630-8179
外国⼈材の皆様向け相談窓⼝ 03-6628-8605