特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE12飲食料品製造業株式会社モウイジャパン
多国籍のスタッフが働きやすい職場づくりが好循環を生む

- 企業情報
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- 事業内容:サケ・マス類の養殖・加工および販売、その他魚類の販売
- 従業員数:45人(成田第二工場)
- 特定技能外国人受入れ数:8名(内訳:ベトナム4名、ミャンマー4名)
特定技能外国人を受け入れている企業と、そこで活躍する特定技能外国人の声をご紹介します。
CASE12飲食料品製造業株式会社モウイジャパン
弊社工場は、国際空港に近く、外国籍の住民が多い千葉県成田市にあります。そのため、工場開設当初から日本人の配偶者や永住者の在留資格を持つ外国人材を採用しており、現在は工場で働く人の約8割を外国人材が占めていますが、その中に特定技能外国人も6名含まれています。水産加工業は水仕事や立ち仕事が多く、人気の職種とは言い難いのが現状ですが、従業員の高齢化の進展で技能伝承が困難になるため、次世代育成にむけて、活力ある人を職場のコア人材として育成したいと考え、昨年より特定技能外国人の受け入れを始めました。フルタイム勤務が可能で就業意欲も高く、即戦力として活躍してもらうことができる特定技能外国人は、会社を一緒に盛り上げてくれる存在として期待しています。
特定技能の8人は現在、サーモン加工の基本作業である骨取り、血合い取り、切り身の計量、パッキングなどを担当しています。工程の流れを身に付けた後は、ライン内の機械の設定操作、メンテナンスなども任せたいと考えています。6人とも遅刻や早退、無断欠勤は一切ありません。勤務時間の5分前には準備を終え、明るく前向きに一生懸命仕事をしてくれる彼らの姿は、ほかの外国人従業員の模範になっています。また、ベテランの外国人ワーカーが、仕事や生活面できめ細やかなケアをしてあげるなど、外国人材同士が助け合っている様子も見られます。特定技能を受け入れたことがほかの外国人ワーカーに良い刺激を与え、職場全体の規律や雰囲気が良くなったのは、私たちにとってうれしい驚きでした。
工場では今、計7カ国の外国人材が働いています。多様な外国人材へのフォローで特に重視しているのがD&I※(ダイバーシティ&インクルージョン)教育です。採用後は、安全や衛生教育とあわせて、肌の色や国籍の違いで嫌がらせをしたり差別したりすることは一切許さないという会社の姿勢を強く伝えています。日常的な支援としては、特定技能を対象にした日本語教室や書道体験等のほか、職場での新型コロナワクチン接種なども行っています。特にワクチン接種は好評で、問診票の書き方などを私たちが教えることで、安心して接種してもらうことができました。最近は、特定技能で働きたい人が口コミや他の外国人とSNS等で情報交換し、この会社を知って応募してくれるケースが増えています。「外国人が働きやすい環境を作ることで、さらに意欲の高い人材が集まる」という好循環が生まれているようです。
特定技能外国人は、日本の製造業のノウハウを勉強しながら働き、夢を叶えるための技術や資金を蓄える。私たちは、彼らに優秀なスタッフとして会社に貢献してもらう。このWin-Winの関係が築けるところに、特定技能制度の良さがあると思います。これからも彼らが夢を叶える手伝いができるよう、できる限りサポートしたいと考えています。
※D&I(ダイバーシティ&インクルージョン):年齢や性別、国籍、学歴、特性、趣味嗜好、宗教などにとらわれない多種多様な人材が、お互いに認め合い、自らの能力を最大限発揮し活躍できること(引用元:厚生労働省)
テ テ ス(THAE THAE SU)さん
一緒に働く人がみんなやさしく、分からないことは緊張せずに質問できるので仕事が楽しいです。たくさんの国の人と一緒に働けるのも楽しいですね。日本で頑張って働き、将来はミャンマーでお店を開きたいと思っています。
レー カック トゥアン(LE KHAC TUAN)さん
職場にはさまざまな機械や設備が整っていて、働きやすいと思います。作業の仕方も、ベトナム人の先輩に分かりやすく教えてもらえて安心できました。日本人の社員と会話しながらいろいろな日本語や日本の文化を勉強中です。
事業者様向け相談窓⼝03-6630-8179
外国⼈材の皆様向け相談窓⼝ 03-6628-8605