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【JTB海外駐在員コラム】ドイツ(フランクフルト)編

JTBグループ内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをお手伝いするラピタより、
海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。


今回は、ドイツ(フランクフルト)からのコラムをお届けします。


【今日から使えるドイツの雑学】


ドイツ・フランクフルトよりグーテンターク!


BREXIT・EUの対ロシア経済制裁・国内移民政策・トルコの政治情勢悪化等、さまざまな影響により、人・モノ・サービスの流入が加速化しているフランクフルト。
以前はデュッセルドルフが在独日系企業の中心地でしたが、最近は日系大手銀行が現地法人をオープンさせるなど、
先進国の都市の中でもかなり注目度の高い場所です。
地理的にヨーロッパの中心であることも相まって、ビジネスだけでなく観光でもヨーロッパの玄関口となっています。

さて今回は「今日から使えるドイツの雑学」として文化・習慣を少しご紹介いたします。


<食文化(夕食)>

伝統的なドイツ人は、外食など特別な場合を除き、家ではカルテスエッセンという夕食(直訳で冷たい食事)を摂っていました。
その名の通り、温かいメニューはなくサラダ、スライスした黒パン数切れとバター、チーズ、ハムでおしまい。
火を使った肉や魚料理は主に日中に食べます。
一汁三菜が基本の日本人にとっては大変寂しく聞こえますが、調理が簡単な分、準備にかかる時間は短いので夜の時間を他に充てることができる、という利点があります。
食に興味がないと言われるドイツ人の食生活、忙しく働くビジネスマンにとっては理にかなっているかも。
ただし、フランクフルトには様々な民族が住み、星の数ほどレストランがありますので(日本人オーナーの美味しい
和食レストランも増えてきました)伝統的食生活は崩れつつあり、好きなタイミングで好きなものを、が主流になっています。


<公共交通でのマナー>

マナーについて呼びかけるアナウンスやポスターを見かけることは一切ありませんが、こちらに住む人々はそれぞれが自分の基準で考え、臨機応変に対応しているように見受けられます。
ベビーカーも自転車も持ち込みOKなので、彼らが乗ってきたらごく自然にスペースを空けたり、席をゆずったりします。
ラッシュの時間帯に2台のベビーカーが1台のバスに乗ってくることも稀ではありません。
また、電車やトラムでは携帯電話で会話をしている人がひとつの車両に1人は必ずいるほどです。
他人に迷惑をかけるのは悪かつ排除すべき、といった観点のもと、 「正しいマナー」をひとつに定めようとし、強制力を働かせようとするとそれはもはやマナーでなくルールになってしまいます。
日本ではルールのように語られることが多いマナーですが、 ドイツに来てからは自分の振る舞いに責任を持ち、他人の振る舞いについて自分のものさしでとやかく言わない人々を見て、マナーは守るものではなくて、自分が良いと思うことを能動的にするものだと気づかされました。


<誕生日>

ドイツでは、自分の誕生日には自分でケーキやお菓子を焼いてきて誕生日を祝ってもらう習慣があります。
私のオフィスでは、手作りケーキの代わりに某ドーナツ屋さんのドーナツ数箱をどん、と持ってくる人も。。。
そして大変興味深いことに、ドイツでは誕生日の前祝いはしません。
誕生日を迎える前におめでとうと、声をかけてしまうと不吉なことが起きると言われていますので、なんとも気まずい顔をされてしまいます。
もしドイツ人の同僚がお誕生日を金曜日に迎えるならば、お祝いは週明けの方がいいのかもしれません。


<散歩>

読者の皆様、散歩はお好きですか。日本のビジネスマンで散歩が大好き、と答える方は多くはないでしょう。
ドイツでは散歩が文化として根付いています。
週末のお昼すぎもしくは夕食のあとは全員で家の近所を数十分かけて歩くのです。
「サービスの砂漠」と呼ばれるほど日曜日はスーパーすら開いていないドイツ、散歩はゆっくりとした時間を過ごすのにもってこい。
実際に、フランクフルトを流れるマイン川沿いを歩く家族やカップルの姿を季節や天気問わず見かけます。
森へ、海へとまでは行かなくとも、身の回りの自然に思いを馳せながらの散歩は、日常生活の疲れやモヤモヤを癒してくれます。


お読みいただきありがとうございました。
ドイツだけでなく、ヨーロッパ諸国に共通するものもあるかと思いますが、気になったものがひとつでもあれば幸い
です。
先述の通り、フランクフルトはいま非常に勢いのある街です。是非一度お越しください。




ColumnJTBFRA2017.jpg⇐ 湖に浮かぶ小島のように見えませんか。
実は、ライン川が大きく蛇行してできた半島です。 
この珍しい眺めは、フランクフルトから普通列車で1時間半ほどの小さな村
ボッパルトでご覧になれます。
ゆったりとした川の流れを見ながら丘の上のカフェで休憩をとるのがおすすめ
です。

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