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【JTB海外駐在員コラム】オランダ(アムステルダム)編

内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。


今回は、オランダ(アムステルダム)からのコラムをお届けします。


【日系企業進出状況(オランダ全体)】


企業数 374社 外務省「海外在留邦人数調査統計」(平成29年度版)
在留邦人 8136人 外務省「海外在留邦人数調査統計」(平成29年度版)


経済情報サイトBloombergの「ビジネスに最適な国(Best Countries for Business)」で8位にランクされる
オランダ。
欧州全域にアクセスのしやすい地理的な要因に加えて、世界有数の旅客数と貨物数を誇る「スキポール空港」と
「ロッテルダム港」、法人税率25%という欧州の中でも低水準の税制、国民の英語普及率が90%という言語環境
などから、日系企業のみならず、多くの多国籍企業が欧州におけるビジネスの拠点をオランダに置いています。


【オランダの商習慣】


オランダではワークライフバランスの意識が高く、友人や家族との時間が非常に重視されています。
そのため「残業」に対する政府の規制も非常に厳しく、社員が残業をした場合、会社はその時間帯に対して従業員に
1.5倍~2倍の賃金を払う又は休暇を与えることが義務付けられています。
そのため、限られた時間の中で成果を出すことが各社員に求められ、お昼休みなどを挟まずに業務を行うオランダ人
スタッフもしばしば見受けられます。


また、英語で割勘定のことを「Dutch account」(オランダ式お会計)と言うように、料金コストに対する意識も非常に高く、ビジネスにおいても常に数値的な合理性を持ったサービスが求められます。


フランス・ドイツという大国に挟まれた地理的条件、また古くから海運業などで栄えてきた歴史的背景から、オランダ人のコミュニケーションは非常に「直接的」であると言われています。
日常の会話の中で直接的な物言いを聞くことはあまりありませんが、とかくビジネスにおいては「あなたは○○をやっていない」などとストレートに言われることがよくあります。
その一方で、自分に非があると思われることでも決してその非を認めないこともあり、そうしたコミュニケーション
から「商売上手」なオランダ人の姿がうかがえます。


【日系法人コミュニティ】


「県人会」「同好会」「校友会」といった日本人コミュニティが数多く存在します。
オランダ商工会議所主催のソフトボール大会やJAPAN Festival など数多くのイベントも企画され、各企業から募った
メンバーを中心にこれらのイベントは自主運営されています。


また、他の欧州各国と同様、オランダでも日本食ブームが続いており、日本人が経営する日本食レストランでもお客の
半数以上はオランダ人であることがほとんどです。


フランスのパリやイギリスのロンドンのような華やかさはここオランダにはありませんが、ビジネスに求める合理性に対する価値観や、高い教育水準、充実したインフラなどは欧州においてビジネスを行っていく上で非常に大切な要素であると感じております。


是非一度、直接視察にお越しくださいませ。


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<チューリップで有名なオランダ>
写真は世界最大のチューリップ園、キューケンコフ公園です。







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<アムステルダムにある弊社支店デスク>
日本人スタッフ8名、オランダ人スタッフ6名が常駐。
皆様のご旅行を全力でサポートいたします!







※本サイトに掲載のレポートやコラム及びリンク先などの内容はすべて執筆者の個人的な見解であり、
 弊社の公式見解をあらわすものではありません。

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