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【JTB海外駐在員コラム】中国(上海)編

国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。


今回は、中国(上海)からのコラムをお届けします。


【IT先進国中国 ~その1~ 「外卖(売)」※外売=出前】


中国では「外売」(wai mai)アプリ利用者が急増中です! 日本でもおなじみのファストフードだけでなく、小さな粥屋、屋台の串焼き、火鍋店、香港の高級デザート店、小籠包...豊富な飲食店の中から出前を行うことが可能です。


外売アプリで注文すると、各アプリの配達員が飲食店に出向いて食事を購入し、それを希望した場所に届けてくれます。飲食店が独自に配達しないことが特徴です。決済時に5元(約80円)程度の配達料を負担しますが、外売の方が割引メニューが充実していたり、外売用の割引クーポンがある等の理由から配達料は気になりません。


「外売」が拡大した背景には、消費者側にはスマートフォン利用者の拡大、支付宝・微信支付等の電子マネーの浸透、単身者世帯の増加、オフィス街での昼食事情、大気汚染の影響があると言われております。一方飲食店側は外売会社側に掲載料を払うことで店舗情報がアプリに掲載され、利用者レビューも投稿されます。つまり多額の広告宣伝費をかけずに利用拡大を実現できる利点があるからと言われております。


ちなみに最近人気のスマホアプリは「百度外売」「餓了麼」「美団外売」「淘点点」の4つ。北京や上海等の大都市ではこれらの社名が入ったバイクを良く見かけます。


【IT先進国中国 ~その2~ 「タクシー配車」】


終電後や雨天時にタクシーが拾えない状況は中国も同じ。それを解消すべく登場したのがタクシー配車アプリ。日本でも配車アプリがありますが利用は今一つ。一方、中国ではアプリでタクシーを探すのが普通になりつつあります。


人気アプリは「滴滴出行」(Didi Chuxing)。2015年にこのアプリを使って呼び出されたタクシーの数は14億台と言われており、上海・北京等の都市を走るタクシーのほとんどがこのアプリと連動しています。


アプリに現在地を入力すると付近で乗車可能なタクシーが画面に表示され、クリックするとドライバーに連絡・配車してもらえます。運賃の決済は現金または電子マネー。
拾えない時は「小費」(チップ)支払機能をうまく使って、ドライバーにアピールします。



※本サイトに掲載のレポートやコラム及びリンク先などの内容はすべて執筆者の個人的な見解であり、弊社の公式見解をあらわすものではありません。

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