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【JTB海外駐在員コラム】中国(広州)編

国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。


今回は、中国(広州)からのコラムをお届けします。


【広東省について】
広東省は、2015年GDP成長率8%を超え、中国全土でも一番の経済規模都市となります。広州市の自動車産業、深セン市のIT(情報技術)産業がこの成長を牽引している理由かと思います。特に深セン市においては、目覚ましいスピードで急成長しており、理由としては、世界でも有数を見るスマートフォン生産地である事があげられます。世界トップ10に入るスマートフォンメーカーの華為技術、ZTEは深センに本拠地があり、その他アップル等も生産されているなど、生活の一部となったスマートフォンと一緒に成長したと言っても過言ではないでしょう。
他にも、労働者のほとんどは他省、香港、マカオなどから出稼ぎにきており、(深セン市に戸籍があるのは35%にも満たない)ほとんどが外部からの移住者にて形成されております。国籍に関係なく誰でも受け入れるような中国では珍しい地域となっている事が、多くのアイディアを生み出すことができる理由の一つではないかと考えられます。

【日本ブーム】
広州市・深セン市含めて広東省では日本食店が増えておりますが、今までとは違い日本人向けの日本食店から中国人向けの日本食店へと移行しているように思えます。
昨今においてはお好み焼き専門店・たこ焼き専門店など少しマニアック(B級グルメ)な店舗も出店しており、まだまだ日本食ブームは続きそうです。
その他にも、上海や武漢ではスーパー銭湯がブームとなっている事をご存知でしょうか。訪日旅行(温泉ブーム)の影響もあり、上海2店舗においては入館者が年間100万人も超えております。まさに、今までの中国文化にはなかった「お風呂に入り、1日の疲れを洗い流す」という新しい習慣が増えてくるのではと予感されます。広東省にはまだ店舗はございませんが、店舗ができたら殺到する事は間違いないでしょう。

【商習慣】
中国においては、お酒で親交を図るイメージが強いかと思います。ただ、中国においては「食の広州」と言う事もあり、食事の際にはあまりお酒を飲まない事が一般的です。飲食店で食事を行う際にも、ほとんどの方は「お茶」を楽しんでおり、商習慣においては地域により全く違う為、同じ中国であっても事前に確認しておく必要があります。様々な驚きがある中国で暮らしていく上では、何事にも先入観を持たずに、何事も尊重する事が一番重要な事ではと常々思わされました。


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