日本企業グローバルビジネスサポートLAPITA(JTB)

  1. TOP
  2. レポート・コラム
  3. ASEAN
  4. 【JTB海外駐在員コラム】韓国(ソウル)編

【JTB海外駐在員コラム】韓国(ソウル)編

国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。


今回は、韓国(ソウル)からのコラムをお届けします。


【韓国(ソウル)日系企業の現状】
現在、韓国ソウルには403社の企業が進出しています。(日本商工会議所登録数2016年7月末現在)。
ソウルにおける日系企業の多くは江南地区または鐘路地区に事務所、支社を構えています。
また韓国全土においては669社(日系企業(拠点)数/出典:外務省・海外在留邦人数調査/平成28年度要約版)
が進出しています。
(JETRO 8月発表資料によると、韓国における黒字企業の割合は77.2%となっています)
韓国では財閥企業が経済の約8割を支えているといわれております。また企業進出にあたり、財閥企業との合同出資にて会社を設立することも多いです。(弊社もその一つです)


【韓国と日本の人流】
○日本→韓国: 275万人(2013年) → 228万人(2014年)→ 184万人(2015年)
○韓国→日本: 246万人(2013年) → 276万人(2014年)→ 400万人(2015年)
○在留邦人数: 約3万7,00人 (2016年5月現在)

上記はこの3年間の韓国と日本の人流の動きです。
日本から韓国に行く人数は減少していますが、韓国から日本に行く数は年々増加しており、昨年と比べて約1.5倍となっています。多くが免税店でのショッピングなど、買物を目的として来日しています。


【韓国の就職事情】
韓国でここ最近とても問題になっていることが大卒者の就職率です。最近の新卒就職率は60%に満たないとも言われており、企業側も新卒者の採用を増やしていないということが言われています。
韓国では特に厳しい競争社会が存在し、希望している職種、企業に就職できなかった場合には、就職浪人をする学生も多く見受けられます。また学生達の多くはさまざまな分野に精通し、スキルを持った人材も多く、語学も非常に堪能なため、
韓国国内で就職が難しい今日、海外で就職をしたいという学生も増えています。
韓国の優秀な学生の採用を、今後のグローバル展開に向けた戦略の1つとして考えてみることはいかがでしょうか。


【韓国の食文化】
韓国の食文化は日本と共通した部分が多くあります。お米を中心とした内容が多く、食事メニューでは困ることはないと思います。
しかし、駐在する上で感じることが一人で食事をするような雰囲気を持ったお店が少ないように感じるということです。
韓国文化の中で「一人でご飯を食べる=さみしい」というような考え方が一部あるため、一人で気軽に食事をする場所が少ない
のではないかと思います。(最近は一人でも気軽に利用できる店が増えてきています。)
また、韓国では配達文化(ペダル文化)も普及しております。電話やインターネットのアプリ一つでご飯を注文し、配達しても
らえます。また自宅以外にもピクニックの目的地、公園など様々な場所へ配達可能であり、多くの韓国人が利用しています。


【余暇の過ごし方】
韓国(ソウル)ではサイクリングを楽しむ方が非常に多いです。李明博大統領時代にサイクリングロードの整備がすすめられ、今では漢江沿いやその他の川沿いなどのサイクリングロードで多くの人が楽しんでいます。レンタサイクルもコース沿いにあり、旅行者でも身分証明書があれば簡単に借りることができます。
また、地下鉄に(休日専用ですが)自転車を積み込むことができます。駅構内の階段には自転車のための専用の溝がつけられていることが多く、容易に利用できます。
このような環境整備のおかけで、休日には多くの方がサイクリングを楽しんでいます。



※本サイトに掲載のレポートやコラム及びリンク先などの内容はすべて執筆者の個人的な見解であり、弊社の公式見解をあらわすものではありません。

PAGETOP