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【マレーシアコラムVol.3】マレーシアの国内旅行事情と、日本のインバウンド業界の様子

国内外の独自のパートナーシップの構築により、日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタでは、各地域の専門家の方々とのネットワークにて海外展開をサポートしております。

今回は、DNA Two Ventures代表の佐藤実左世氏によるコラムの第3弾をお届けします。


皆さん、こんにちは!
佐藤実左世です。日本は夏から秋へと少しずつ季節が移り始めていますが、いかがお過ごしですか?


マレーシアでは先月、国内最大の旅行見本市MATTA FAIR(*)がありました。今回はこちらの様子から、マレーシアの国内旅行事情と、日本のインバウンド業界の様子を紹介してみたいと思います!
(*)MATTA FAIRオフィシャルウェブサイトはこちら: http://www.mattafair.org.my/index.php/en/


今年のMATTA FAIRは、9月2日から4日まで、クアラルンプール市内にあるプトラ世界貿易センターで行われました。ツインタワーから車で10分くらい。結構古くからある大きな会議場なんですが、調べたら1985年に建てられたそう。私が初めてマレーシアに来たくらいからあるようです。
あっ、年がばれちゃう(笑)。


さて、日本の見本市というと、プロの業者さんたちだけが集まって、ビジネスの商談をするというケースが多いです。ところが、MATTA FAIRでは、業者だけでなく、一般の人たちもたくさん来場してました。


なぜか。


それは、日本でよくある見本市とは違い、その場で旅行商品の販売もしているからなんです。特に、このMATTA FAIRでは、会場限定のバーゲン価格も飛び出すので、それを目当てに訪れる人がたくさんいます。
おかげで、会場内は人!人!人! ほんとに人ばっかり!


MATTAの公式Facebookページには、イベントの賑わいを紹介する新聞記事や動画もアップされていました。
新聞には、一般の消費者向けにバーゲン価格のツアーや航空券等が売り出されることや、会場内に出展する業者はすべて主催者側がきちんと審査&チェックしているので安心!みたいなことも書いてありました。旅行会社といっても、ちゃんとしたところから怪しいところまであるのは、どの国も同じですね。


MATTA FAIRの入場券を求める人で、すでに券売所から大賑わいでしたが、入ってみると、マレーシア国内の旅行会社のブースと、海外の旅行会社のブースが分かれていて、ぱっと見でわかりやすい配置でした。
まずはマレーシアブースのほうに行ってみようと思ったら......、本当にすごい人!


いたるどころ人だらけの大賑わいで、まったく動けません。
マレーシアはGST(消費税にあたるもの)が引き金のひとつになって、このところあまり景気が良くないんですが、そんなことはどこ吹く風といった感じです。
マレーシアや日本をはじめ、海外のいろんな業種の展示会を見てきましたが、こんなに人で溢れている会場は初めてかもしれません。熱気がすごくて、商談するスペースも無いくらいです。
これだけ見ても、「旅行を楽しみたい!」というマレーシア人がたくさんいるんだと、よくわかりました。


もみくちゃになりながら、どうにかマレーシアブースを脱出!
次は海外ブースをのぞいてみました。若干は空いてましたが、こちらもすごい人出です。


いろんな国が出展する中で、視界に飛び込んできましたよ、我らがJAPANブース! 浴衣を着た可愛い女性がお出迎えです。
その昔、大手小売業界で働いていた時、コタキナバル店でローカルのスタッフに浴衣を着てもらい、売り上げ倍にしたのを思い出しました。海外の人にとって、浴衣や着物はまさに「THE JAPAN」なので、反応がいいんです(笑)。
みんな積極的に声をかけ、説明してましたよ。


しかしそれ以上に人気だったのが、日本のキャラクター!
キティちゃんには女の子が次から次へと来て、一緒に写真を撮ってました。みんなFacebookにアップロードしたり、友だちに送ったりしてました。日本のキャラクターは本当に強いですね!
地方の自治体ブースも出展していました。定番の東京、京都、富士山、北海道だけでなく、いろんな場所にマレーシア人が行くようになるといいですね。


さて、日本ツアーを宣伝している旅行会社ブースを少しのぞいてみました。
値段は、5泊6日の東京ツアーで平均RM5000,00~RM6000,00位。日本円に換算すると1人15万円〜20万円です。
マレーシア人の平均年収で考えたら、結構高いんですが、私の見ている前で何人もツアーの申し込みをしていました。
ほんとにマレーシアは不景気なのか?」
な〜んて思いながら、多くのマレーシア人にとって、海外旅行が身近なものになってきていることを肌で感じる会場でした。


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プロフィール:佐藤 実左世(Misayo Sato Athanasius)


DNA Two Ventures Sdn. Bhd.
(ディーエヌエー・トゥー・ヴェンチャーズ株式有限責任会社)代表者
Serunai Commerce Sdn. Bdn. Japan's Market Consultant 



学校卒業と同時に大手化粧品企業へ入社。海外事業部を経て大手小売業へ転職。東南アジアのトップとしてマネージメントを担当。退社後に起業しマレーシアと日本とをつなぐ、貿易卸、ビジネスマッチングなどを行なう。


HDC (マレーシアハラール産業開発公社)が主導するGlobal Halal Data PoolはSerunai によって開発されており、Serunaiにて日本マーケット担当として活躍中。


※本サイトに掲載のレポートやコラム及びリンク先などの内容はすべて執筆者の個人的な見解であり、弊社の公式見解をあらわすものではありません。

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