日本企業グローバルビジネスサポートLAPITA(JTB)

  1. TOP
  2. レポート・コラム
  3. ASEAN
  4. 【JTB海外駐在員コラム】カンボジア編

【JTB海外駐在員コラム】カンボジア編

国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業のグローバルビジネスをJTBグループがお手伝いするラピタより、海外に駐在するJTBの社員による現地の最新情報をご提供いたします。

今回は、カンボジア(プノンペン)からのコラムをお届けします。


皆様は、カンボジアといえば何を思い浮かべますでしょうか?
アンコールワット?内戦?有名なマラソンランナー?などでしょうか。


近年、カンボジアは、経済成長率が7%以上という高い水準で推移し、日系企業の新たな生産拠点や有望な市場として注目されるようになってきました。「チャイナ・プラスワン」や「タイ・プラスワン」として、相対的に競争力がある労働力に加えて、カンボジア政府が推し進めている外資優遇政策や経済特区誘致など、日系企業が進出を検討したいと考える要素には事欠きません。


また、他の東南アジアと同様に日本ブランドへの信頼が厚く、プノンペンの街には日本ブランドの車やバイクが走り、富裕層の家には日本ブランドの家電等があり、日本製品を至る所で見ることができます。さらに、NGOや日本政府のODA協力がカンボジア全土に行きわたっていることから、日本や日本人に対するイメージは非常に良く「親日国家」であると言えます。


さて、その日系企業ですが、現在カンボジア日本人商工会に登録している企業数は217社です。2010年が50社でしたから、5年強で約4倍に増加しています。商工会に登録されていない企業や自営業の方々を含めると約1,000社近くあると言われております。また、在カンボジア日本大使館に在留届を登録している在留邦人数は2,500人を超えたと言われております。


この顕著な増加の要因は、2010年にプノンペン経済特別区がISO9001及び14001を取得し、2011年に多くの日系企業の工場が進出したことや、2014年のイオンモールのオープンにより、多くの小売・サービス業が進出したことが挙げられます。在留邦人の間では「紀元前・紀元後」ではなく、「イオンオープン前・イオンオープン後」という表現があり、プノンペンでの日系企業のビジネスが大きく変わったとも言うべき出来事でありました。


そして、今年の9月にも新たな動きがあります。全日空が成田~プノンペンの定期直行便を毎日ノンストップで就航させる予定となりました。およそ10時間必要であった日本からの移動時間が約6時間程度に短縮され、日本にとって「ASEANの身近な国の1つ」として、人流、物流面においての活性化や、カンボジアと日本とのビジネス・文化・観光などのより深い交流が生まれることが期待されています。


是非、皆様も経済発展著しいカンボジアにお越し頂き、その魅力・可能性をご自身の目でご覧下さい。心よりお待ちしております。

 


※本サイトに掲載のレポートやコラムなどの内容はすべて執筆者の個人的な見解です。

 

PAGETOP