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【フィリピン】<フィリピン航空持株会社、上半期21%減益> セブ・パシフィック航空の48%増益とは対照的

 フィリピン航空(PAL)の持株会社であるPALホールディングス(PALHD)が、8月15日、2016年上半期(2016年1月~6月)の事業報告書を公表した。

 それによると、PALHDの今上半期の営業収入は前年同期比2.3%増の576億ペソと小幅増加にとどまった。そして、増収は主にペソ安ドル高という外為効果によるものであり、外為効果を除外すると小幅ながら実質減収となる。競争激化などで旅客数、貨物取扱量ともに伸び悩んだ。

 一方、営業費用は同5.8%増の505億ペソに達した。ジェット燃料値下がりで燃料コストは同14.3%減少したが、メンテナンス費用、サービス費用、一般管理費などが軒並み上昇した。新鋭機導入、新路線就航などのコストも嵩んだ。

 これらの結果、今上半期の純利益は同21%減の46億1,340万ペソ、帰属純利益も同21%減の45億3,364万ペソへと二桁減少となった。1株当たり純利益(EPS、完全希薄化ベース)は0.18ペソで前年同期の0.23ペソから21%減少した(PALホールディングス事業報告書などより)。

 なお、既報のとおり、格安航空(LCC)最大手であるセブ・パシフィック航空(CEB)の今上半期の営業収入は前年同期比12.2%増の331億ペソに達した。二桁増収効果にくわえ、ジェット燃料値下がりで航空燃料費が同15.2%減の78億ぺソへと削減されたことなどで、営業利益は同36%増の82億ペソ、純利益は同48%増の77億ペソに達した。上半期時点では、PALHDとCEBと対照的な業績動向となっている。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

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