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【マレーシア】英EU離脱、マレーシア経済には大影響なし=ナジブ首相

【クアラルンプール】 英国の国民投票で過半数が欧州連合(EU)離脱に投票し、離脱が決まったことを受けてナジブ・ラザク首相は、マレーシア経済に大きな影響を及ぼさないとの見解を明らかにした。

ナジブ首相は声明の中で、マレーシア経済のファンダメンタルズは強固で、金融市場の流動性も確保されていると指摘。離脱が決定したことで世界経済の不透明感は高まっているが、マレーシアはこの苦境を乗り切ることができるとの考えを示した。

ナジブ首相は、英国のキャメロン首相が辞意を表明した件に触れ、キャメロン首相とは強固な関係を築いており辞任表明については遺憾に思うとコメント。英国民は民主主義に基づき意思を表明したとし、国民投票の結果を尊重すべきだと述べた。また、英国はマレーシアにとり、貿易や投資、観光、国防など様々な面で重要なパートナーであり、今後もその関係は変わらないとの考えを示した。

一方でムスタパ・モハメド通産相は、中長期的にマレーシア経済や投資、貿易への影響は軽微であるとの見解を示した。マレーシアがEUとの間で進めている自由貿易交渉(FTA)に英国は参加していなかったが、今後英国と独自のFTA交渉を行う可能性もあると明らかにした。

昨年、マレーシアと英国の間の貿易額は165億リンギで、貿易全体の1.1%を占めた。ムスタパ大臣は、英国は今後もマレーシアのサービスセクター、特に銀行や教育部門の投資という面で存在感を維持するだろうと述べた。

(ザ・サン、6月27日、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月25ー26日)

提供:アジアインフォネット

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