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【フィリピン】<英国EU離脱問題、24日の比金融市場を揺らす>株式朝高後に急落、下落率1.3%で相対的に軽微 ペソは5月2日以来の安値水準、47ペソに急接近

 6月24日のフィリピン金融市場も、英国のEU離脱(Brexit)問題に大きく左右される展開となった。

 朝方は、英国がEUに残留するのではという楽観論やそれに伴う23日夜のNYダウ急騰などを受けて、大幅反発で始まり、一時は約84ポイント上昇、7,800ポイント台を回復する場面もあった。フィリピン経済の好調さや6月30日発足の新政権に対する期待などを背景にした外人の大幅買い越しで、市場センチメントはかなり強気なものとなった。

 しかし、その後は英国のEU離脱の可能性が強まったことで反落に転じ、離脱が確定した後場では急落、PSE株価指数終値は前営業日比100.06ポイント安の7,629.72ポイントと7,700ポイント台割れとなった。この日の高値からは184ポイントの下落であり、英国のEU離脱問題に大きく左右された一日であった。ただ、下落率は1.29%と世界の他市場とくらべかなり軽微であり、この日の安値からは約91ポイント反発して引けており、この日に限れば、フィリピン株式市場は相対的に底堅かったといえる。個別では、国際金価格が急騰したことで、金鉱株が強い動きを見せた。

 英国のEU離脱のフィリピン経済や企業業績への直接的影響は比較的軽微であるとの見方が多い。しかし、世界経済全体への影響、間接的影響、今後の動きなどにの関する不透明感大きく消化難ともいえる。したがって、当分は不安定で神経質な動きが続くとの警戒的な見方も多い。

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 一方、ペソ対米ドルレート終値は1米ドル=46.950ペソで前営業日の46.535ペソから0.415ペソ反落した。そして、今年5月2日の46.975ペソ以来のペソ安水準となり、47ペソ台に急接近した。前営業日は、英国EU残留観測でペソが反発したが、結局、離脱という結果となり、世界的な通貨市場混乱の影響を受けた。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

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