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【フィリピン】<サンミゲル、通信事業を528億ペソで売却> PLDTとグローブテレコムが折半取得

 フィリピンを代表するコングロマリットとなったサンミゲルが、その通信事業をPLDTとグローブ・テレコムという通信大手2社に売却することで合意した。

 PLDT側の発表によると、サンミゲルは、傘下の通信企業ベガ・テレコム、ボウ・アクラン・ホールディングス、ブライトシェア・ホールディングスという通信子会社3社の株式100%や3社が有する通信資産を全て売却する。それらの株式や資産はPLDTとグローブが折半取得する。売却総額は528億5,000万ペソ(約1260億円)であり、2社が折半支払いする。

 なお、ベガ・テレコムは、リバティー・テレコム・ホールディングス(フィリピン証券取引所上場企業)、ベル・テレコミュニケーションズ・フィリピン、イースタン・テレコミュニケーションズ・フィリピン等の親会社である。ボウ・アクラン・ホールディングスはニューセンチュリー・テレコムズの親会社、ブライトシェア・ホールディングスはeテレコの親会社である。
 
 両社は3社買収とともに、周波数帯利用権を整理、700メガヘルツ(MHz)、850MHz、2500MHz、3500MHzのうちの利用しない特定帯域の利用権を国家通信委員会(NTC)に返還、その一方で新たな特定周波帯利用権を取得するなどして、業界の活性化、効率化、通信の高速化などを図っていく方針である。

 この発表を受けて、通信事業基盤強化につながるPLDT株価は9.1%、グローブは5.6%上昇した。巨額の売却収入が入るサンミゲルも5.8%上昇した。一方、サンミゲルのもとで通信業界第3極になると期待されていたリバティーテレコムの株価は一時20%も急落した(16年5月30日のフィリピン証券取引所回覧03107-2016号などより)。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

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