【マレーシア】今年も経済成長は持続=財務事務次官
【クアラルンプール】 財務省のモハメド・イルワン事務次官は16日の下院審議で、 マレーシア経済の成長は国内需要に支えられ今後も持続するとの考 えを明らかにした。
国内需要が旺盛であることで国民所得も増え、 国民の生活水準も引き上げられるという。 民間消費や民間セクターの投資も好調となり経済をけん引するとの 予想だ。経済のファンダメンタルズは強固で、サービスや製造業、 建設業の発展計画が貢献するという。
今年第1四半期の国内総生産(GDP)成長率は4.2% となった。政府は通年のGDP成長率を4.0-4.5% と予想している。
チュア・ティ ヨン副財務相によると、 今年第1四半期にマレーシアが誘致した外国直接投資(FDI) の額は150億リンギで、経済は回復力を見せた。 2014年通年の投資額は350億リンギ、 2015年は430億リンギだった。
副財相は、外国投資家はマレーシア経済に懸念を示していたが、 統計を見る限りは経済への信頼は失われていないと指摘した。
政府系投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB) の負債や汚職疑惑をめぐる問題を受けて、 海外からマレーシア経済に対する不安感が高まっていた。
(ザ・サン、5月17日、ベルナマ通信、5月16日)