【マレーシア】EUとの自由貿易協定交渉、4年ぶりに再開へ
【クアラルンプール】マレーシアと欧州連合(EU)は2012年4月以来途絶えていた自由貿易協定(FTA)交渉を再開する。通産省のレベッカ・マリア事務次官が共同記者会見で発表した。
会合は5月と6月に開く。問題点をあぶり出すための会合で、マリア氏は「環太平洋経済連携(TPP)協定交渉が終わったためEUとの交渉再開を目指し努力してきた」と語った。マレーシアがTPP交渉に注力できるよう、複数の会合が延期されていた。
EU大使のヴァンデンボン氏は「交渉は可能な限り透明に行うことが重要だ。すべての関係者に参加してもらうためだ」と透明性重視の姿勢を強調した。EUとしてTPP以上に野心的なFTAを目指すという。
EUは既に、シンガポール、ベトナムとFTAを締結しており、フィリピンと交渉中だ。EUは国・地域別でマレーシア2番目の投資家で、貿易では3番目。昨年の貿易額は1,500億リンギだった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月21日、ベルナマ通信、4月20日)
提供:アジアインフォネット
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