【フィリピン】<1人当たり給与3%上昇、金融業1.2%に急鈍化> 産業総収入は4.3%増加:15年第3四半期
フィリピン統計庁(PSA)によると、2015年第3四半期の名目産業総収入指数(1978年=100、以下同様)は前年同期に比べ4.3%上昇したが、前年同期(10.1%上昇)から成長が鈍化した。
当期の成長を牽引したのは、運輸通信業(9.5%上昇)、プライベートサービス業(9.5%上昇)。特に、プライベートサービス業は前年同期の成長率(4.8%)から大きく伸びた。金融業、不動産業は共に7.4%上昇。商業は5.6%上昇したが、前年同期(9.4%上昇)から鈍化した。
名目雇用指数は前年同期比2.8%上昇で前年同期の成長率(4.0%)を下回った。前年同期に比らべ1.4%低下した商業の鈍化が響いた。電気・水道部門が0.4%上昇で、前年同期のマイナス成長(-2.2%)からプラス成長に転じたが、その他は成長が鈍化した。不動産業5.7%上昇(前年同期11.2%上昇)、プライベートサービス業4.4%上昇(同6.3%上昇)、製造業3.6%上昇(同4.0%上昇)、鉱業・採石業2.7%上昇(同3.2%上昇)、金融業2.1%上昇(同10.0%上昇)。
名目給与・報酬指数は前年同期比5.9%上昇であったが、同様に前年同期の成長率(7.3%)を下回った。成長が目立ったのは電気・水部門(6.6%上昇)と商業(1.6%上昇)で、それぞれ前年同期の成長率を上回った。
従業員1人当たり名目給与・報酬指数は前年同期比3.0%上昇で、前年同期の上昇率(3.2%)から鈍化した。金融業、不動産業、製造業等の鈍化が響いた。金融業は1.2%の上昇にとどまり、前年同期(成長率10.7%)から大きく鈍化した。不動産業1.2%上昇(前年同期9.2%上昇)、製造業4.3%上昇(同6.5%上昇)、プライベートサービス業2.6%上昇(同2.8%上昇)。その他は電気・水部門(6.2%上昇)、商業3.0%上昇であった(16年2月24日のフィリピン統計庁発表より)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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