【フィリピン】<IMFが比成長率予想を下方修正、今年6%、来年6.2%に>
フィリピンの2015年GDP成長率(実質ベース:以下同様)は、世界景気鈍化の影響などにより5.8%にとどまり、前年の6.1%から鈍化、政府目標の7~8%には遠く及ばなかった。ただし、ASEAN主要5カ国のなかではベトナムに次ぐ2番目、アジア主要国のなかでもインド、中国、ベトナムに次ぐ4番目に高い伸びとなった。
当面は依然世界景気鈍化の影響を受けそうなことから、政府のマクロ経済指標目標決定機関である開発予算調整委員会(DBCC)は、GDP成長率目標などに関して見直しを行った。
現地各紙報道によると、2016年の政府成長率目標は、これまでの7~8%から6.8~7.8%へと下方修正された。2017年成長率目標も、同じく6.6~7.6%%から6.8~7.8%へと下方修正された。一方、インフレ目標は、これまでどおり、2016年~2018年まで3.0%±1.0%(2.0%~4.0%)を維持することを決定した。2016年の海外フィリピン人就労者(OFW)送金伸び率は4%、国際総合収支は22億米ドルの黒字と想定されているとのことである。
ペソ対ドルレードは2016年から2019年まで1米ドル=45~48ペソと想定されており、これまでの同43~46ペソから下方修正された。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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