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【フィリピン】<2015年の一人当たりGDP、節目の3,000ドルに届かず> 前年並みの2,875ドル(平均為替レート換算)、ペソ安響く

 一人当たり名目GDPが3,000米ドルを超えると、家電類が急ピッチで普及しモータリゼーション(自動車社会)が到来すると言われている。米ドルベース数値は現地通貨とドルとの換算レートの変動によっても大きく左右されるということを留意する必要はあるが、3,000米ドルは大きな節目であることに相違ない。

 フィリピンの一人当たり名目GDPも3,000米ドルに接近しており、その動向が注目されてきているが、大台を前に足踏みが続いている。

 フィリピン統計庁(PSA)発表によると、2014年の一人当たり名目GDPは前年比7.6%増の12万6,496ペソであり、2014年年末のペソ対米ドルレートで換算すると約2,828米ドルへと拡大した。ペソ対米ドルレート各月平均(44.3952ペソ)で換算すると2,849ドルであった。したがって、2015年の3,000米ドル到達に期待が高まった。

 しかし、1月29日に発表された2015年の一人当たり名目GDPは前年比3.3%増の13万0,804ペソであった。2015年年末の1米ドル=47.060ペソで換算すると2.779米ドルで、前年比1.7%減と小幅ながら縮小となる。また、ペソ対米ドルレート各月平均(2015年は45.5028米ペソ)で換算すると2.875ドルで前年比0.9増となる。

 いずれにしても、3,000米ドル未達は、2015年末のペソ対ドルレートが前年末比4.97%下落とペソ安ドル高が進行したことが主要因ではあるが、一人当たり名目GDP伸び率が3.3%にとどまったことも響いている。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。

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