【マレーシア】春節用品の売れ行きが低迷、景気悪化が主因
【ジョージタウン】春節用品の売れ行きが芳しくない。特に零細商店で売り上げが落ちており、かつての賑わいは今年はないという。
ウエットマーケット、夕市など数カ所で出店しているスマー・ウォンさんによると、焼き菓子などの売り上げは例年より30%ほど減少しており、なじみ客も注文量を減らしている。納入業者も売れ残りを避けるため在庫を例年より少なくしているという。
ペナン・ホーカー協会のオーイ・ティアンホアット副会長は「春節には店が閉まるため住民は買いだめするのが常だが、例年より購入量が少ない」と語った。消費者は支出に慎重になっているという。
また価格に敏感な消費者が、ウエットマーケットより低価格で販売している大型スーパーマーケットで買い物をするケースが増えていることも影響しているという。「焼き菓子は自宅で作る」(学生のリムさん)という家もある。
みかんやハンパー(食物入り詰め籠)、祝膳に欠かせないバクワ(干し肉)などを販売する急ごしらえの露店も今年は少ないようだ。ある露店の店員によると、今年は箱入りみかんを1日1箱売るのが精いっぱいだという。
(マレー・メイル、1月28日)
提供:アジアインフォネット
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