【フィリピン】<フィリピン世界第3位に:中堅企業経営者景況感> 景況感DIが84に、1位インド89、2位アイルランド88
有力会計・監査グループである太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)が、1月27日、第27回「中堅企業経営者景況感意識調査」~世界36カ国同時調査~を発表した。
世界36カ国の中堅企業経営者に対して行った、自国経済の今後一年の見通しに関する2015年第4四半期(調査実施期間2015年11月、以下今回)の調査において世界36カ国の平均の景況感DIは、世界36カ国の平均の景況感DIは、前期(2015年第3四半期)比2ポイント減のDI 36となった。主要国の景況感を見ると、中国は前期比10ポイント増となる36、英国は前期比6ポイント増となる73と改善が見られたが、米国は前期比24ポイント減と36カ国中で最も大きく低下して50となり、景況感が悪化に転じた。
なお日本の景況感は、前回(2015年第3四半期)大幅に悪化して-28となっていたが、今回は-11となり、依然としてマイナスの値ではあるものの、前期比17ポイント増、前年同期比でも1ポイント増となるなど、景況感に回復の兆しが見られた。
なお、DI:とはバランス統計手法Diffusion Index の略。景気判断DI「良い」との回答比率から「悪い」との回答比率を引いた景況感を示す指数である。
今回の調査で景況感DIが高い国は、インド89、アイルランド88、フィリピン84などとなった。一方、景況感DIがマイナスを示した国は、ラトビア -6、エストニア -10、日本 -11、ブラジル -12、マレーシア -14、シンガポール -16、南アフリカ -24、ギリシャ -50であった。
、経済危機の影響が残るギリシャは、前回と同様に最低位となったが、DI値は-50となり対前期比で10ポイントの改善となった。主要先進国では、米国が50で同-24ポイント減、ドイツが35と同-11ポイント減と悪化した点が目立つ。DIが大きく改善した国は、アルゼンチンの同70ポイント増、ボツワナ同46ポイント増などとなっている。
上記のように、フィリピンの景況感DIは84で、前期の86から2ポイント低下したものの、前回と同様に第3位となった。フィリピンはこの数年間、1位、2位、もしくは3位という動きとなっている(16年1月27日のグラントソントン太陽ASG株式会社プレスリリースなどより)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。