【フィリピン】<双日、アセアンでの食のバリューチェーン構築加速> 7%超の成長続くカンボジアで食品卸売事業に参入
双日は、双日タイ会社を通じ、カンボジアで食品、消費財等の卸売事業を展開するグッドヒル・エンタープライズ・カンボジア(GHC)および在シンガポールでグッドヒルグループの統括会社であるグッドヒル・エンタープライズと、カンボジアにおける食品卸売事業を2016年2月より共同で展開していくことに合意、業務提携契約を締結した。
GHCは、カンボジア全土を網羅する卸売ネットワークを保有し、食品、日用品、文房具、カーケアー用品、電化製品、OA機器など幅広い商品を取り扱うシンガポール資本の現地有力卸売企業である。双日グループとグッドヒルグループは、GHCの事業基盤をベースに、今後需要が増加する冷凍、冷蔵および業務用食品の卸売事業をカンボジアにて展開することで合意し、コールドチェーンの強化、業務用食品卸売事業のオペレーション確立を目指す。
双日グループは、日本およびアセアン市場での事業経験を活かした物流機能および食品卸売事業のオペレーション機能などの提供により、将来的にはグッドヒルグループとの資本提携も視野に入れ、カンボジア食品市場の成長の取り込みを図る。
カンボジアは、過去5年間のGDP成長率が平均で7%以上と、アセアン諸国で最速の成長を続けている。また、国民の平均年齢も24歳と経済成長の余地も大きく、今後も継続的な経済発展が予測される。カンボジアは、アセアン経済共同体の発足により域内物流が活発化すると見込まれる南部経済回廊の要衝に位置し、小売り、外食、ホテル業界での外資参入も活発化し、食品流通分野の急速な発展が期待されている。
双日は、「中期経営計画2017」において、経済発展に伴い消費市場として存在感が増すアセアンを中心に、優良パートナーとの協業による食のバリューチェーン構築を目指しており、本件は、ベトナム、ミャンマーに次ぐ取組となる。食品の需要が拡大し、消費者ニーズが多様化するアセアンにおける食品およびリテール関連事業の展開を加速させるとともに、GHCとの協業による食品流通網の整備、拡大を通じてカンボジアの食文化発展へ貢献し、5年後を目処に約40億円の売上を目指す(16年1月12日の双日株式会社ニュースリリースより)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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