【マレーシア】TPPの参加、先進国入り目標達成に繋がる=通産相
【クアラルンプール】 ムスタパ・モハマド通産相は環太平洋経済連携協定(TPP)への参加について、参加しない場合は2020年までに先進国入りするという国家目標を達成できないおそれがあり、シンガポールやベトナムなど他国との発展の差が更に広まってしまうとの懸念を表明した。
通産相は、TPPを通じてマレーシアに1,360億-2,390億リンギの外国投資が舞い込み、2,000人分の雇用が創出される可能性があると強調。投資を通じてより多くのビジネス機会が広がることになりマレーシア企業にとって成長する好機であると述べた。また、連邦政府はTPPに署名することで国民や国家が直接恩恵を受けることになると見込んでいると述べた。
同相はまた、TPPについての否定的な意見については事実に基づいたものであるのかを確認すべきで、鵜呑みにしないよう呼びかけた。
一方、ナジブ・ラザク首相は公式フェイスブックページでTPPについて、一部で批判されているように米国や他の大国による植民地支配であるという見方は完全に事実ではないと否定。長期的に、マレーシアに恩恵をもたらす貿易協定であり市場拡大や競争力強化の良い機会であると表明した。
ナジブ首相は、マレーシア政府はいかなる国からもTPPへの参加を強要されたことはなく、マレーシアはこれまでにも日本や中国、韓国、インドなどと自由貿易協定(FTA)を締結し市場の自由化を図ってきたと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月26日、ベルナマ通信、1月25日)
提供:アジアインフォネット
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