【マレーシア】石油・ガス業界の人員整理は続く=人的資源相
【クチン】原油価格の下落で上流部門の石油会社の経営が厳しくなっており、英蘭シェルや国営石油会社ペトロナスで人員整理が計画されている。政府としての対策を問われたのに対し、リチャード・リオット人的資源相は「同業界ではこの先数カ月、人員整理が予想される。政府として、国際原油価格はコントロールし得ない。解雇された者は新たな職を探すことだ」と語った。
石油・ガス産業の不振は銀行などほかの産業にも波及すると考えられ、こうした解雇は2017年末まで続くと予想されるという。
リオット氏は「経営者に資金がなければ従業員に給与を払えない。政府として経営者に従業員保持を強制することはできない」と語った。
マレーシア経営者連盟のまとめによれば、昨年、解雇された労働者は2万人で、今年はそれ以上の解雇が予想されている。
先にアハマド・マスラン副通産相が、生活が苦しい労働者は副業を探すのが望ましいと発言した件に関して、リオット氏は「職を得るのさえ今は難しい」と述べた。
(マレーシアン・インサイダー、1月21日)
提供:アジアインフォネット
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