【マレーシア】TPP参加で1千万億米ドルの投資見込む=ムスタパ通産相
【クアラルンプール】ムスタパ・モハメド通産相は17日、環太平洋経済連携(TPP)協定の説明会で、参加は利益の方が不利益より大きく、不参加の場合、ベトナムのように取り残されると述べた。政府がプライスウォーターハウスクーパースに委託した調査では、加盟しない場合と比較し、加盟した場合、2027年までに1,000億米ドル多い外国投資が見込めるという。
TPPに対しては、「売国行為」といった批判があり、23日にはTPPに抗議する集会が計画されているが、ムスタパ氏は「事実に基づかない批判もある。感情的批判は行うべきではない」と退けた。
26日から3日間の日程で、国会でTPPに関する審議が行われる。この際、TPP妥結案の全文と費用便益分析が公開される。
ムスタパ氏は、グローバル化はマレーシアにプラスと指摘。「中国は貧しかったが、世界貿易機関(WTO)に加盟し市場を開放し、多くの利益を得た。マレーシアも開放することで利益を得た」と述べた。
グローバル化は代償を伴うことは確かだが、マレーシアを近代国家にするのに貢献するという。
(ベルナマ通信、マレー・メイル、1月17日)
提供:アジアインフォネット
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