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【マレーシア】違法輸入中古車を格安で販売、業者の摘発強化へ

【クアラルンプール】 隣国から安く手に入れたスクラップ車をマレーシアに持ち込み、不正に必要書類を入手した上で不法に販売している業者が多く存在することから、政府は取り締まりを強化する方針だ。

英字紙「ザ・スター」の特集記事によると、車齢が10年を超えた自動車はシンガポールでは、課税対象になることから多くの車両所有者が車齢5年目の自動車を廃車とするという。
マレーシアのバイヤーは違法行為を犯すことのリスクを知っていても、メルセデス・ベンツやアウディ、BMWなど高級外車を大幅に安い価格で入手することができるため、こうした仲介業者から中古車を購入する人が多い。
情報筋によると、違法にシンガポールから持ち込まれた中古のメルセデス・ベンツは1万リンギで販売されており、中古車市場での販売価格8万リンギと比べて格段に低くなっている。
ソーシャルメディアではこうした業者が、トヨタやホンダ車などを、車両登録番号付きで4,500リンギから3万リンギで販売するというポストも見られるという。
「ザ・スター」が行った調査で、2014年以降、96台のBMW、メルセデス・ベンツ、トヨタ、スバルなどの自動車が既存の車両登録番号に登録しなおされマレーシアに持ち込まれたことが明らかになっている。
マレーシア汚職摘発委員会(MACC)は2015年、ネグリ・センビラン州の道路交通局(RTD)職員を汚職の疑いで逮捕、違法に1,500台の車両登録を捏造し違法な中古車輸入販売を手助けしたことが明らかになっている。
取り締まり強化の一環として、RTDは道路税のディスクにRFIDタグを埋め込むことなどを検討している。政府はこうした違法中古車の輸入により数百万リンギの税収を失っており、シンジケートの摘発に注力している。
また車齢5年以上の外国車に対するチェック体制も強化する方針で、入国時に税金が支払われているかなどをチェックするという。
(ザ・スター、1月14日)

提供:アジアインフォネット

ここで紹介できなかったマレーシア経済情報は、 マレーシアBIZナビ にてご確認いただけます。

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