【マレーシア】イスラム教準拠ラヤニ航空、運航を開始
【クアラルンプール】 マレーシア初のシャリア(イスラム法)準拠航空会社ラヤニ航空が、民間航空局(DCA)から運航者証明書(AOC)を取得し、20日に運航を開始した。第1便はクアラルンプール新国際航空格安航空専用ターミナル(KLIA2)とケダ州のリゾート地ランカウイ島とを繋ぐ便。ビジネスクラスとエコノミークラスに分かれている。
ハブ航空をランカウイとし、今後観光客による利用を見込んでいる。ラヤニ航空はパイロット8人と乗務員50人を雇用しており、ランカウイとコタバルを繋ぐ便の予約も受け付けている。航空券1枚につき20キログラムまでの荷物を預けることができ、機内食も提供される。
第1期では、ボーイング737-400機を利用しランカウイの他にコタバル、クチン、コタキナバル向けの便を運航する。第2期ではボーイング737-800機を導入し、域内や国際線を運航開始する予定だ。
エアアジア・グループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、新規航空会社の参入を歓迎するとコメント。競争はエアアジアにとって良いことであると前向きな考えを示した。
MIDFリサーチの航空アナリスト、テイ・ヨーケン氏は、今後ラヤニ航空がどのように成長するか注視するとコメント。現在では2機のみを利用しており、エアアジアの市場シェアにとり脅威となるような存在ではないとした。
(ザ・サン、12月21日、エッジ、ベルナマ通信、12月18、20日)
提供:アジアインフォネット
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