【マレーシア】中小企業、輸出強化進めるべき=MATRADE
【クアラルンプール】 マレーシア貿易開発公社(MATRADE)は、マレーシア経済に大きな貢献をしている中小企業(SME)は輸出を強化させ、海外進出を積極的に進めるべきとの考えを示した。
マレーシアSME協会によると、マレーシアのビジネス界に98.5%の貢献をしているにも関わらず、大部分のSMEは国内市場だけに対応しており海外に進出していない。
MATRADEのズルキフリ・マハムード最高経営責任者(CEO)は、SMEの輸出への貢献は19.9%に上っており2020年までに25%に拡大すると見込まれていると指摘。MATRADEはSMEの能力構築プログラムやサポート・スキームを通じてSMEがより大きな市場にアクセスし世界のサプライチェーンの一部となることができるよう支援をしていると明らかにした。またトレーニングなどを通じてマレーシアのSMEが世界市場で競争することができるような製品・サービスを開発し輸出を強化させることができるようになると期待を示した。
MATRADEはSMEに対してコンサルティングやアドバイザー業務などを提供するためのワンストップ・センター、総合輸出センター(ICE)を開設した。MATRADEは海外の貿易フェアへの参加や貿易投資使節団の派遣など輸出強化を積極的に働きかけている。MATRADEは海外に46カ所の事務所を置いており、海外市場への進出を図るSMEに支援を提供している。
ズルキフリCEOは、マレーシアは環太平洋経済連携(TPP)協定に参加することで世界の市場の40%に参入することができるようになるとし、東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)の結成も相まって輸出を拡大しやすい基盤が整いつつあるとの考えを示した。
(ベルナマ通信、12月16日)
提供:アジアインフォネット
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