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【フィリピン】<12月のメラルコ電力料金、1年前比13%低下>

 配電最大手マニラ電力(メラルコ)の2015年12月の一般電力料金は、前月比では2カ月連続の値上がりとなったが、依然2010年以降の最安値に近い水準での推移となっている。

 12月の一般家庭向け電力料金は、1kwh当たり前月比0.055ペソと小幅上昇し同8.605ペソとなった。この値上がりは主に、水力発電量の減少を背景にした発電チャージが前月にくらべ同0.046ペソ上昇したことによる。この結果、月間200キロワット使用する標準的な家庭の12月の電力料金支払額は、11月より11ペソ高くなった。

 12月は前月比で2カ月連続値上がりとなったものの、10月までは6カ月連続の値下がりが続いた。この6カ月間の累計値下がり額は1kwh当たり2.26ペソに達し、10月は2010年1月以来の最安値である同8.42ペソまで低下した。12月の電力料金は2010年1月以来の最安値からわずかに上昇しただけの水準である。そして、前年同月の同9.865ペソに比べ13%安い水準でもある。

 なお、発電チャージは、メラルコの電力料金の約半分を占める最大のコスト項目であり、電力料金に大きな影響をもたらす。発電チャージは、発電企業からの発電コスト請求をメ ラルコが顧客にそのまま転嫁するものであり、値上がりでも、値下がりでも、メラルコの損益には中立要因である。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

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