【マレーシア】所得税引下げ&GST引上げの可能性=専門家
【クアラルンプール】 原油安による歳入減に対応するため、近いうち物品・サービス税(GST)の税率を引上げ、所得税を引き下げる可能性があるという。エッジ・マレーシアがエコノミストや税コンサルタントの話として伝えたところによると、政府は予算赤字を減らすために税収を減らす必要がある。
税務コンサルタント、タクサンド・マレーシアのヴェーリンデルジート・シン会長は、個人所得税及び法人税は2020年までに最大20%まで、GSTは10%まで引き上げられる可能性があると予想。ただし、2016年度予算で高所得層の個人所得税率の引上げが突然盛り込まれたことで、今後税関連の政策がどのように変えられるか不透明との考えを示した。
年収60万リンギ以上の高所得者の個人所得税率が1%(25%から26%に)、同100万リンギ以上が3%(25%から28%に)、それぞれ引き上げられる。
原油の国際価格は1年前の1バレル=80米ドルから、46米ドルにまで急落しており、産油国であるマレーシアの財政にとり大きな痛手となっている。
(エッジ、11月1日)
提供:アジアインフォネット
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