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【フィリピン】<ジョリビー日英豪等へ進出、世界トップ5を目指す>

 ファ-ストフード・チェーン最大手のジョリビー・フーズ(JFC)は、国内だけでなく、海外でも積極展開を図りつつある。

 2015 年8月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,384店。内訳はハンバーガーのジョリビー884店、中華のチャウキン422店、ピザのグリーンウイッチ 221店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン354店、鶏肉・バーべキューのマン・イナサル457店、バーガー・キング46店となっている。一方、海外店舗数は629店舗であり、ジョリビーフーズ・グループ国内外総店舗数は3,013店舗に達している。

 現在海外では米国、中東、東南アジア中心事業を展開している。海外ネットワークの更なる拡充戦略の一環として、今年10月には米国の新興ハンバーガー・チェーン「スマッシュバーガー」の株式40%を9,947万米ドルで取得した。10月26日にこの取得手続きが完了したが60%の追加オプションも付せられている。JFCがついに本場米国の急成長バーガーチェーンに40%出資、将来的には完全子会社化を視野に入れていることは興味深い動きである。

 さらに、JFCは先週開催されたアジア・パシフィック小売り会議・展示会において、2016年には英国とイタリア、2017年までに日本と豪州に進出する意向を表明した。先進国市場などにも積極進出し5年間で売上高と純利益を倍増させ、ファ-ストフード・チェーンでの世界トップ5を目指すとのことである。

 なお、フィリピンでは、ハンバーガーのジョリビーが国民食とまで称されるほどの圧倒的な支持を得ている。マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国がフィリピンでもある。ジョリビーのシェアは約50%と見られる。ジョリビーの6月末の国内店舗数は880店で、前年末の839店から41店の純増と なっている。

 一方、マク ドナルド・フィリピン(比マクドナルド)は、当地の有力持株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)関連会社のゴールデンアーチス・デベロップメント(GADC)によって展開されている。第1号店は1981年にオープンした。6月末の比マクドナルド店舗数は464店で、前年同月末の422店から42店、率にして10%の純増となった。

 このようにジョリビーの店舗数880店は、比マクドナルドの約1.9倍であり、その差はなかなか縮小しない。ジョリビーのグループ企業であるバーガー・キング45店を加えればその差はさらに拡大、ジョリビー・グループ925店対 比マクドナルド464店となる(15年11月2日のフィリピン証券取引所回覧05877-2015号などより)。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。

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