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【JTB海外駐在員コラム】シンガポール編 ~ 日系企業のビジネスチャンス テーマ:「食」 ~

JTBグループが国内外の独自のパートナーシップの構築により日本企業の海外進出をサポートするラピタでは、JTBの海外支店とのネットワークを活用し、海外進出をサポートいたします。海外に駐在するJTBの若手社員によるコラムをご提供します。

今回は、東南アジアにおける、貿易、交通及び金融の中心地であるシンガポールから現地で感じたシンガポールの今をご紹介します。シンガポールは世界第3位の外国為替市場で、世界第4位の金融センターです。また、世界銀行の『ビジネス環境の現状』の報告書では、シンガポールは9年連続、世界で最もビジネス展開に良い国とされています。

当地シンガポールでは、日本食の人気は衰えることなく、続々と新しい日本食レストランがオープンしています。最近オープンした珍しいレストランでは、餃子とワインを楽しめる「餃子バー」があります。このレストランでは、餃子のみならず、卵かけごはんや蒸し野菜など多岐にわたるメニューがあり、どれも日本に比べ割高ではありますが大変人気があります。その他人気がある日本食としては王道ではありますがラーメン、寿司、焼き鳥などがあります。また日本食ではありませんが、チーズ、チョコレートの食べ放題バーなどもシンガポーリアンには人気があります。

話は少し変わりますが、以前参加したあるセミナーで、今後、シンガポール国内は日本と同様に高齢化が進み、医療ビジネスが拡大するということでした。医薬品分野では欧米企業が先行していますが、日系企業に大いに可能性があるのが、「介護食」「離乳食」「病院食」などいわゆる「スマイルケア食分野」の参入とのことでした。シンガポールではこの3つの食事は現状「おいしくない」「おいしそうに見えない」「低クオリティ」のものとなっています。また、アレルギー表記やカロリー表記がなかったりと、非常に不親切です。今後、日本にある介護食宅配、介護食の病院への導入、介護食料理教室、介護食レストラン等の需要がシンガポールで大きくなるであろうということでした。(バイオポリス「医療・ヘルスケアから見た植物工場の可能性」より)

シンガポールでは高齢化が進み、医療、介護ビジネスの拡大が見込まれています。高齢化先進国日本が、医療品はもちろんのこと、人気のある「日本食」を通じ、医療、介護に大きく寄与できる可能性を感じました。

今年、シンガポールは建国50周年を迎え、街中で様々な記念行事が開催されています。また、来年は日本・シンガポール国交樹立50周年を迎えます。

現在、様々なイベントの仕掛けが既に、水面下で進んでいるようです。

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