【マレーシア】低所得層の負担軽減、来年度予算の柱に=ナジブ首相
【クアラルンプール】 ナジブ・ラザク首相は23日に上程が予定されている2016年度予算案において、所得層の下層部40%の国民の負担を軽減するような内容を盛り込むと表明した。
また高等教育やスキル・トレーニング、安定した職業に就き、所得を増やすことができるようにするための支援策を盛り込むと述べた。その一環として低価格住宅の提供や生活の質向上を支援すると述べた。
ナジブ首相は自身のブログ(NajibRazak.com)のポストにおいて、世界経済の減速を受けてマレーシア経済にも影響が及んでおり、低所得層の負担が増えるなど懸念が広がっていることから2016年予算で支援策を拡大させることが必要だとコメント。安定雇用及び所得の増加を軸に、国民が教育費や住宅所有コスト、生活費を自らの所得で賄うことができるようにするため支援すると強調した。
財務省が9月に実施した、国民からの予算案への要望を募るキャンペーンには多くの国民から低所得層の負担軽減策を求める声が寄せられた。他にも住宅の価格が高すぎるといった声や首都圏以外の地域においても公共交通機関を改善するべきとの声もあがった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、フリー・マレーシア・トゥデー、10月15日)
提供:アジアインフォネット
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