【マレーシア】通貨リンギが7日に反騰、良好な貿易統計受け
【クアラルンプール】 7日に発表された貿易統計が良好だったことを受け、同日の外為市場では通貨リンギが反騰し、米ドルに対しては3.7%と、17年来の大幅上昇になった。リンギはほかの通貨に対しても値上がりした。
8月は3カ月連続で輸出が増加し、貿易収支は約102億リンギの黒字となった。中国、米国、欧州連合(EU)、タイ、シンガポール、ベトナム、フィリピン向け輸出が増加した。
為替相場は6日の1米ドル=4.371リンギに対し7日は4.216リンギ。マレーシアなど12カ国が参加する環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意に達し、将来的に輸出増が見込めること、原油価格の安定もリンギ上昇の要因だ。
リンギは原油価格とほぼ同じ歩調をとっており、ブレント原油は1%アップの1バレル52.44米ドルだった。
リンギはポンド、シンガポール・ドル(Sドル)、域内通貨に対しても値上がりした。対Sドル相場は、1Sドル=2.981リンギ。
(ザ・スター、10月8日)
提供:アジアインフォネット
ここで紹介できなかったマレーシア経済情報は、 マレーシアBIZナビ にてご確認いただけます。