【マレーシア】米国の金利据え置き、マレーシア経済の今後に懸念
【クアラルンプール】 米国の連邦準備理事会(FRB)が金利据え置きを決めたことについて、アジア各国の政府は安堵しているが、手放しでは喜べないとの意見が出ている。
ブルームバーグによると、中国は今後米国の金利引き上げが行われた場合も大きなマイナス影響は受けないと見られるが、マレーシアの経済成長は打撃を受けると見られるという。米国の金利引上げによりアジアの開発途上国の通貨が下落すると見られるためで、企業や消費者の資金調達コストの調達の過程で成長や需要に影響がでる可能性がある。
通貨リンギは対米ドル市場で18%以上下落しており、ブルームバーグ調べではアジア11 カ国の通貨の内最も下落幅が大きな通貨となっている。一般家庭は物品・サービス税(GST) の導入による影響への調整を行っている段階で、経済環境の不透明性も続いていることから、 経済成長の不振が予想されている。
国内総生産(GDP)比の債務の割合も高く、マレーシア経済への懸念は今後も続くと見られ ている。
(ブルームバーグ、9月22日)
提供:アジアインフォネット
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