【フィリピン】<8月の訪日フィリピン人、28%増の1万5千人>8カ月間で48%増の17万人、東南アジアで2番目
日本政府観光局(JNTO)は9月16日、訪日外客数などに関する2015年8月の推計値を発表した。
8月の訪日外客数は前年同月比63.8%増の181万7,100人(推計値)となり、8月として過去最高だった2014年の111万人を70万8千人上回った。
夏休みに向けた訪日旅行プロモーション、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、韓国で流行した中東呼吸器症候群(MERS)の沈静化、査証(VISA)免除・要件緩和、継続的な円安、昨年10月にスタートした消費税免税制度の拡充などが訪日需要を押し上げた。
市場別では、中国が全市場を通じて単月最高となる59万人を記録し、2カ月連続で50万人台に達成した。また、韓国、イタリア、スペインも単月過去最高を記録した。
上位5市場は、1.中国(前年同月比133.1%増の59万1,500人) 2.韓国 (55.5%増の39万1,000人) 3.台湾(36.6%増の31万3,900人) 4.香港(88.8%増の14万1,500人) 5.米国(20.4%増の7万6,900人)。
フィリピンは前年同月比28.5%増の1万4,800人で、8月として過去最高を記録、2014年9月から12カ月連続で各月の過去最高を記録している。マニラで開催された旅行博(7月3日-5日)への日本ブース出展やJNTOのキャンペーン「Get Ready To Go Japan」(7/1-9/30)、航空会社各社のセールスプロモーション等が8月の需要増加に寄与したもよう。
15年年初8カ月間(1月~8月)の累計訪日外客数(推計値)は前年同期比49.1%増の1,287万5,400人となった。
上位5市場は、1.中国(前年同期比117.0%増の334万7,000人) 2.韓国(43.6%増の255万4,100人) 3.台湾(29.9%増の246万8,300人) 4.香港(68.9%増の99万1,800人)、5.米国(15.0%増の68万2,100人)。中国、香港共に既に2014年の年計を超えている。
フィリピンからは48.4%増の16万9,700人。東南アジアではマレーシア、シンガポール、ベトナム、インドネシアを抜いて、タイ(25.8%増の50万6,800人)に次ぐ2番目であった。
注)「訪日外客」とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から日本に永住する外国人を除き、これに、日本を経由して第三国に向かうために日本 に一時的に入国した通過客(一時上陸客)を加えた入国外国人旅行者のことである。「観光客」とは、短期滞在の入国者から「商用客」を引いた入国外国人で、 親族友人訪問を含んでいる(15年9月16日の日本政府観光局発表より)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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