【フィリピン】<6月の製造業生産者物価指数、3.8%低下>
国家統計局(NSO)は8月5日、2015年6月の生産者物価指数(PPI、2000年=100)速報値を発表した。
それによると、全製造業の生産者物価指数は前年同月に比べて3.8%低下、前年同月の2.3%低下よりさらに上昇率が低下した。主要20品目のうち、木・木製品(-22.3%)、石油製品(-17.0%)、家具・備品類(-14.7%)3部門が二桁減となったことが影響した。
全製造業の生産者物価指数(2000年=100)
全製造業 |
15年6月 |
15年5月 |
生産者物価指数 |
144.1 |
143.4 |
対前年同月伸び率(%) |
-3.8 |
-4.8 |
対前月伸び率(%) |
0.5 |
0.2 |
(出所:国家統計局資料より作成 注:5月分は改定値)
生産者物価指数の部門別で対前年同月比がプラス成長となったのは、タバコ製品(0.9%)、飲料(9.8%)、ゴム・プラスチック製品類(1.0%)、その他工業品(1.2%)、紙・紙製品(2.8%)、テキスタイル(1.7%)、化学製品(1.9%)、皮革製品(0.5%)。
一方、対前年同月比がマイナス成長となったのは、石油製品(-17.0%)、電気製品除く機械類(-0.7%)、印刷(-0.7%)、電気機械類(-9.5%)、工業原料金属(-3.4%)、組立金属製品(-3.4%)、家具・備品類(-14.7%)、靴・衣料(-0.2%)、輸送機器(-1.8%)、非鉄鉱物製品(-7.7%)、木・木製品(-22.3%)、食品製造(-0.2%)。
消費者物価指数に比べると、生産者物価上昇率(2000年基準)はかなり低水準で推移している。一方、6月の消費者物価上昇率は1.2%。ただし、この調査の対象企業は728社と少なく、今回の発表数値は回答率78.4%(571社)段階のものであり、後日かなり改定される可能性があることに留意する必要が ある(15年8月5日のフィリピン国家統計局発表より)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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