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【フィリピン】<ベルコープ、上半期150%増収、実質89%増益>カジノ「シティ・オブ・ドリームス マニラ」が貢献

 不動産・娯楽関連企業であるベルコープ(BEL)が、7月31日に、2015年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。

 BELの今上半期の営業収入は前年同期比150%増(約2.5倍)の28億ペソに達した。報告純利益は同51%減の8億3,600万ペソと大幅減少したが、一時的損益を控除したコア純利益ベースでは同89%増となる。すなわち、実質89%増益決算であったといえる。

 大幅増収・実質大幅増益決算の背景は、今年2月2日に、大型カジノリゾート「シティ・オブ・ドリームス マニラ」(CDM)がグランドオープン(全面開業)したことである。既に、昨年12月14日にソフトオープン(部分開業)していたが、中国正月の前の全面開業となった。

 ベルは、SMグループの1員としてCDMに参画しており、CDMからの不動産リース収入などが、上半期決算に貢献した。

 なお、フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに4つのカジノリゾートを核とする「マニラベイ・エン ターテインメントシティー」を創設しつつある。既に一昨年3月に「ソレア・リゾート&カジノ」がオープンした。そして、CDMが第2号となった。

 CDMは、SMグループ総帥ヘンリー・シー氏傘下の娯楽・不動産企業ベルコープ・グループと、オーストラリアの富豪ジェームス・パッカー氏傘下のカジノ企業メルコ・クラウン・エンターテインメント社(MCE)による合弁カジノ・リゾート施設である。

 MCEはマカオのメルコ・インターナショナルと豪州のクラウンの合弁企業であり、マカオの有名カジノ 「シティ・オブ・ドリーム」の開発・運営企業である。 MCEのフィリピン法人はメルコ・クラウン(フィリピン)リゾーツ(MPC)であり、フィリピン証券取引所(PSE)に上場されている(15年7月31日のフィリピン証券取引所回覧04269-2015号などより)。

提供:WCLソリューションズ・フィリピン

ここで紹介できなかったフィリピン経済情報は、 フィリピン経済・金融・投資情報 にてご確認いただけます。

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