【ミャンマー】日立、ミャンマーで変圧器合弁会社設立
日立産機システムとSoe Electric & Machinery Co.,Ltd.(SEM社)は、ミャンマーにおいて電力・配電用変圧器などの事業を行う合弁会社設立の正式契約を締結した。
日立産機とSEM社は、2012年からアモルファス変圧器に関する技術提携を行い、技術面における協力関係を築いてきたが、さらなる協業関係の強化を目的とし、今回の合弁会社設立に合意した。新会社の名称は、Hitachi Soe Electric & Machinery Co.,Ltd.(日立SEM社)である。日立SEM社は、SEM社の変圧器事業を引き継ぎ、ミャンマーにて電力・配電用変圧器を中心とする送配電機器の設計、製造、販売、据付、保守を行う。日立産機とSEM社は、今後、ミャンマー投資委員会に投資許可を申請し、2016年3月までの営業開始をめざす。
ミャンマーでは、近年の経済発展を背景として電力需要が急速に増加しており、これを支える電力インフラの整備が大きな課題とされている。電力不足は産業発展の大きな足かせとなることから、現在ミャンマーでは、発電施設や送配電網の整備が重点的に進められており、電力の安定供給を支える高品質な変圧器などの変電・配電設備に対する需要が高まっている。
日立SEM社の設立により、SEM社が有しているミャンマー国内における強固な事業基盤に、日立産機の変圧器設計・製造技術を加えることで製品ラインアップを拡充し、さらなる事業の強化によりシェア拡大を図るとともに、ミャンマー近隣のASEAN各国への輸出事業の展開も進める。また、電力用変圧器の設計・製造体制も強化することで、現在は海外製品が多く輸入されている同製品のミャンマーでの国産化率向上やミャンマーの電力インフラ整備に貢献する。
なお、日立産機は2002年設立、日立製作所の100%子会社である。日立グループの祖業である産業用モーターを始めとする産業用電機機械製品の製造、販売、サービス、システムソリューションを行っている。変圧器事業では、配電用変圧器において日本国内で高いシェアを有し、2009年に中国で合弁会社を設立するなど、現地変圧器メーカーとの提携による海外展開を進めている(15年7月7日の株式会社日立製作所ニュースリリースより)。
提供:WCLソリューションズ・フィリピン
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